占い師が見せなくていいもの

占い師とは少々特殊な職業だと思う。

資格も免許も要らない状態で「信頼」のみを担保にしてただ根拠のない鑑定書を売っているのが客観的視点での占い師の仕事だ。

それゆえに誰でもなれると謳われ、実際名乗るだけなら今からでも名乗れる現状なのは事実だ。

その上で、占い師になるには押さえておきたいポイントがある。

まず、そのひとつに人と会話ができることだ。

ここで自分は会話ができているかと疑問に思った人は大丈夫。

そうではなく、会話なんて当たり前に出来ていると思っている人の方が危うい。

会話とはお互いが話している内容を理解しているときのみ発生していることを知る人は多くない。

会話とはキャッチボールに喩えられるが、多くの人が行なっているのはボールの渡し合いではなくぶつけ合い…つまりドッチボールなのだ。

これはSNSにおいてもだが、現実においても会話ができていない人の多さを知っておこう。

その理由は話し手、聞き手どちらのせいというものではない。

要員は数多くある。

話し手が聞く耳を持たない演説系。

聞き手が先入観から脱出しない盲信系。

双方で会話がズレていることに気付かない場合もある。

人間の会話というものは、謂わば独学だ。

本人の気質に合わせ周囲の環境がそのようにコミュニケーションを取っていたからという理由で技術を体得していく。

多くの場合、あなたの周りはコミュニケーションの達人ではないので技術は磨かれずに育っていく。

その上であなたは会話が出来ているのか、今一度考えてもらえれば幸いだ。

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