器用貧乏のレベル

あなたはRPGをやったことがあるだろうか?
私が今回例に挙げるゲームはファイナルファンタジーを思い浮かべてほしい。
あのゲームで一番初めの作品は最初に主人公の職業を選ぶところから始める。
ベースとなる戦士、モンク。逃げ足の速い盗賊という物理系のほかに魔法使いは白、黒、赤の三種類がいる。

白魔法は回復
黒魔法は攻撃
赤魔法は白黒どちらも習得可能という特徴があるのだが最終決戦の時に赤魔導士を選んでいると後悔することになる。

というのも、赤魔導士が習得できる魔法は白黒で一番有用な魔法を習得することができないからだ。

また、ある程度の物理戦闘をこなせるという特性も、スペシャルが必要となる最終決戦時には中途半端感が否めない。

ある程度と銘打っている以上戦士やモンクのように肉弾戦で火力が出せるわけでもない。
その状態で魔法自体も専門に比べたら習得と能力が低い。

途中でパーティーを変えることができないのでそのまま突き進むしかないが、どうしても足手まといとなってしまうのだ。

赤魔導士、初期の冒険では非常に役立つ。
その理由は役割がしっかりとしていないからだ。
初期能力上、戦闘系と魔法系に差はあるものの、大きな差はなく魔法系が物理で戦うことも無理ではない。

そんな中で物理も魔法もある程度こなすことのできる赤魔導士は非常に頼りになるといえる。

しかし中盤を迎えるころには物足りなさを感じ、終盤ではかゆいところに手が届かない。

広く多くを求めた結果、最終地点でお荷物になってしまう赤魔導士。
この状況はゲームだから笑いごとであるが、自分だとしたら血の気が引く思いがしてくる。

私自身、器用貧乏な人間だからだ。

その状況を打開するために必要なことは範囲を広げることではなく、深さを増すこと。

そして深さを増すためには、その穴の中に入るほどの大きさが必要なのだ。

広く浅くでは使えない、一点深くは突き詰まる。

理想はひとつを掘り進めるためにすり鉢状。

一本、深く掘りなさい。

その結果必要なことが増えたときに、広げればいいのだから。

ここから先は

0字

長峰永地の哲学note

¥1,280 / 月 初月無料

毎日更新しているnote 人とはどのように生きるのかを一緒に考えて参りましょう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?