物まねの才能

人を真似るにも才能がいる

学ぶの語源が「真似ぶ」から来ていることはご存じだろうか。
人間が学ぶという行為は先人の行動から真似ることで自分の技術とするものであるが、この真似る行為に関してもあるルールが存在する。

まず第一。
行動ではなくその本質を真似ること。
大抵真似しようと思う人間の行動がすでに到達点に居るもの、もしくは一定の評価を得ている者の行動を真似しようとするだろう。
しかし、そういった評価を得ている、実力がある人間は応用をふんだんに取り入れていることが多い。

つまり基本から逸脱しているのだ。
ここで勘違いしてほしくないのは基本を守っていないわけではない。
基本を十分に体得しているから出来る、いわば余力の遊びを行なっているのだ。
その遊びだけを見て真似ると基本が出来上がっていないのでそれ以外が出来なくなってしまう。
つまり、劣化コピーしかできなくなるのだ。

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