聖人になるな

庶民であり続ける

占い師という職業は不思議なもので、占いという目には見えないツールを使って、相談者の悩みを軽くしていく。
お気持ち忖度と言われればそれまでであるが、正直精神面のケアをするとほとんどの人は解決に向かって動き出していく。

むしろ精神面の問題を抱えているから占いに頼っているのでその対処がベーシックと言っていいほどである。

占いに来る人は精神疾患を疑えと言っている医療関係者もいるように、占いに来る人はなんらかの精神的不具合を抱えている人が多いのだ。

その人達に現実的に向き合う正論や、行動を促したとしても実行に至らないケースがほとんど。
どれほどありがたい教えであったとしても、実際に行動しなければ意味がないのはみなさまご存じのとおりである。

占い師聖人論

巷では占い師を神格化させる人が多い。
正確には神に依る格を用いて自らを権威付けする占い師がいるからという理由であるものの、そのお陰(せい?)かすべての占い師に徳の高さを求める人が一定数いる。
またスピリチュアル能力が絡むとその傾向は顕著になる。
私自身「守護」と呼んでいるスピリチュアルな存在の力を借りて生きているが、その方々はお金に関してこう考えている。

自分たちには必要ないもの
だけど人間なら生きていくのにお金が必要でしょ?
人の役に立ったならお金取って当然じゃない?

よく「人助けはボランティアで行なえ!」と声高に叫ぶスピリチュアリストがいるが、そういった方々のできる範囲というのは非常に狭い。
何よりお金が絡まないことで責任感が生まれづらく、ちゃんと対処もできていないときに泣き寝入りする依頼者がいることを霊能力者本人から伺っている。

ボランティアで行なうと感謝がその人に向かうでしょ。
霊的存在の糧は「感謝」や「信仰」
それを取り上げちゃう人に手助けする存在って、少し怖い。

人間の世界で例えるのであれば、働かせておいて給料を支払わないブラック企業だろうか。
むしろ一般人にまぎれた大富豪を無料で働かせて、どや顔していることと変わらない。
スピリチュアルというお金に関係ない世界ですらそうなのだ。
占い師という、人間世界に根付くものなのだから、しっかりとお金を取っていい。

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長峰永地の哲学note

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