組み合わせの妙技

人間が有史以来なにかを組み合わせることで進歩してきた。

例えばよく切れる石だけで肉を切っていたときには自分の手を切る可能性があったが、取手という木を組み合わせることで包丁を作り力を加えても自分の手を切ることが無いようにした。

暗い洞穴に炎を持ち込むことで暖と明るさを手に入れて住処とした。

人間はなにかとなにかを組み合わせることで新たな価値を見出してきたのだ。

もちろん失敗もたくさんある。相性の悪い組み合わせも。

せっかくお湯を沸かそうとしても、火に水を掛けては消えてしまうだけだろうし、いくら暖かいもの同士組み合わせても毛皮を火にくべたら燃えてしまう。

これは人間関係も同じだったりする。

せっかちな人とのんびりな人が一緒に仕事をしてもお互いストレスだろう。

ある人はいう。1+1>2に出来ない経営者は無能だと。

今回は人との相性ではなく自分の中での組み合わせで1+1を3にも10にもできる考え方を考察していこうと思う。

まず最初にお伝えしておくのは能力0の人間はいないということだ。

その能力を才能と言い換えても良い。

私の考えでは10人中10人できることは存在しないのだ。

どれだけ当たり前と思うことでも、10人中9人の才能となる。

つまり、下を見てしまえば、あなたは天才だ。

何せ最低1つ以上誰かより努力せずに勝っているのだから。

まずそのことを誇って良い。

極論、自分の足で歩くことも才能だ。

裸眼でものを見れることも才能だ。

もちろんそのことだけでは無条件に生きていくのは厳しいだろう。

しかし「自分にはなんの才能もない」ということはやめにしよう。

まずは自分が何かの分野で天才だと認めるところから始めよう。

そして天才に言いたいことがある。

その才能は、まず自分を豊かにするためにもたらされたのだと。


自分の天才性に気づけない人に1つ質問したい。

あなたが勉強をサボってやっていたことはなんだろうか?

人はなにかを強要された時に逃げるために行なったことに才能が隠れている。

しかも、その才能は本人に自覚のないことが多い。

ある人は読んだ漫画の情報を全て頭の中に詰め込むことができた。

物語の筋や、巻数。その巻にどんな内容が記されていたのかまで全て記憶していた。

その上でページ数などは全く覚えていないという。

「見ていないから」だそうだ。

その人にとっての記憶は興味のあることを記憶する能力であり、全てを覚えることではない。

天才というとどこかその分野における万能選手を思い浮かべると思うがそうではない。

天才とは、偏りなのだ。

ある部分に置いて能力を発揮するが、それ以外の部分は通常レベルというのが一般的。

例えば占いに関して「才能がある」と言っても多岐に渡る。

タロットは読めるけどルノルマンはわからない。

命術はわかるけど相術は全くなど、こと占いに関しても偏るのだ。

必要なことは、自分が行動した時に時間が過ぎるのが早いかどうか。

気付いたら一晩中なにかをしていたのなにかを見つけるといい。

もし自分の才能でお金を稼いでいきたいのなら押さえておきたい能力がある。その能力について触れていこう。

ここでいう能力は「学習すれば習得が可能」なものとなっている。人に代行してもらうことも可能だが、人に頼む程度の知識を持っていないと、自分の才能を食いつぶすことになる可能性が高い。

通知表5段階評価の2は取れるようにしよう。

読解力

純粋な言葉を操る能力。

ようするに文字を読めるのか。理解できるのか。

ここ近年、SNSの普及で誰でも言葉を発信することができるようになったが、その中でちゃんと読むことの出来ない人は目立っている。

話が出来ない人のことだが、本人にその自覚がないのが致命的なのだ。

残念な人の特徴は人の話を聞かない、自分の話しかできないというものがある。

例えば自分語りが多い人は人のことを想像する力に欠ける傾向がある。

人の話を聞かない人は自分の中で言葉が決まっていて、筋書き通りにしか動くことが出来ない。

どちらも、本人が損するだけなら構わないのだが、周囲を巻き込んで物事を遅延させる傾向があるため、結果として環境から孤立して、ほかの才能を活かすチャンスを失っていく。

コミュニケーションは相手の話を聞く、理解する。自分の考えを述べる、理解してもらうことの繰り返しになるため、ある程度の訓練で習得可能。

周囲を笑いの渦に巻き込む必要も、感動の涙をこぼしてもらう必要もない。

相手の尊重と自分の主張、それだけはできるようになっておこう。

算数

これは数学ではない。算数。

四則だけはできるようになりましょうね、という話。

人に役に立つ時、お金はどうしてもついて回る。

その時に足し算が出来ないようでは、契約は難しい。

また、自分のためにいくら使ったら良いのかも判断できないだろう。

あれだけ天才ともてはやされた音楽家モーツァルトの晩年が借金まみれなのは良い例だろう。

自分の才能を使う上で安心して才能を発揮できる環境を整えるために、算数はできておいた方がいい。


そしてこのほかに実は才能を活かす上で直結はしないがあったほうが楽なものがある。

それは誠実さだ。

もちろん誠実でない成功者がいることは承知しているのだが、成功し続ける、自分の才能を使い切るのであれば誠実であったほうがいい。

単純に、助けてもらいやすいのだ。

誠実ではない人間は同じような人間同士と騙し合いをしていて心が休む暇がない。

利害関係でのみ繋がっているからだ。

最近だと元祖から丸パクリした情報商材屋の話を聞いたが、その目は淀んでいる。

莫大な金を得ているにもかかわらず、幸せな目をしておらず、周囲のことを獲物のように見ている目。

そんな目の人間が安心して眠ることができるのかは想像に違くないだろう。

自分の提供できる才能を目一杯表現した上で、誠実であることは、結果自分の才能を活かすために必要なスキルと思っておいた方がいい。

この3つが有ればおおよそのことに対応はできる。

ここから先は、才能を活かす知恵を記していく。ぜひさらに自分を高めたい人はマガジンを購入していただきたい。


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