15の夜を疎む若者
私は今の日本において若い世代の方がよほど考え方が成熟していると感じている。
故尾崎豊氏の代表曲「15の夜」を若者は敬遠しているそうだ。
そのことを「人のことを想像できない」というツイートを見た為にこの記事を書く。
15の夜は「盗んだバイクで走り出す」というフレーズが有名だが表面の行動だけに囚われてそこまで抱えたモヤモヤを察することができない人を嘆いたものだったが…
今の若者は、それくらいのモヤモヤを律しているのだ。
これが、自分もモヤモヤしていて荒れ狂うことをしていた人には想像も尽くまい。
15の夜に共感できない1番の理由は「モヤモヤを抱えていても自分を律しているのに、暴れてることが気分が悪い」だろう。
現代の「15の夜」
今の世代で15の夜にあたる曲はなんなのかと考えた時に真っ先に思い浮かんだのは「香水」だ。
この曲は別れた彼女と久しぶりに会って気持ちが蘇るも、そのことも言い出せない曲になる。
15の夜とはえらい違いだが、好んでいる人の属性は変わっていない。
認められなくてモヤモヤしている気持ちを抱えているという属性だ。
今の世代は、安易に犯罪に走るような行動はしないが、そのモヤモヤをクラブなどで発散するタイプとインターネットで発散するタイプに分かれた。
その両方を含んだTikTokから出てきた香水はまさに現代版「15の夜」だろう。
今の若者は他人の気持ちを推し量れないのではない。
推し量りすぎてパンクしているのだ。
そのことを「推し量れない」大人にはなりたくないと強く感じた日であった。
ざくろ
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