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言葉通りに受け取る

会話において聞く力の重要性をお話しているが種明かしをすると、どれだけ相手の話を類推できるのかというところで落ち着いてしまう。
その類推をより正確性を上げるために様々な技術が存在することも確かである。

だが、そんなテクニックと呼べるものを鍛える前に必ず持っておかなけらばならない技術が存在する。

それは相手の言っている言葉をそのままの意味で受け取るという行為である。

自分の思考を削ぎ落す

実はこの「言葉通りに人の話を聞く」ことが出来るとコミュニケーション不全の8割は改善できる。
というのも人間というのは自分で考えている以上に他人の言葉を聞いていない。
このことは読解力不足ということではなく、寧ろそれ以前の問題になる。

人間はそれまでの人生の常識を生きる基準にしている。
かの天才が「常識は18歳までの偏見のコレクション」と言ったことはあまりにも有名である。
つまり人間は自分の常識(偏見)に則らず生きていくのは不可能ということだ。

この常識をもって生きていることは別に悪いことではない。
なぜならある程度の先入観、常識はコミュニケーションを円滑にしてくれるからだ。
例えば信号機。
これは赤なら止まれ、青なら進めということが日本においては常識である。
この常識を小さいころから教えられているからこそ、咄嗟の時にブレーキを踏めることになる。

これが電車では赤が進めなど統一されていなければ混乱して最悪事故になってしまうだろう。

そのようなことを避けるため常識は自分の身を護る知恵として皆活用していることが現状である。
だがこと会話という観点から言ってしまうとその常識がかえってこにゅニケーションを阻害してしまうこともある。

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