声のマニュアル
あなたの声は伝わってますか?
私が声優を目指していたときに言われたことだが、「違う人間を表現しているのなら声が変わるはず」と録音する人に言われたことがある。
芝居の観点から外れるかもしれないがつまりは「人間というのはキャラクターによって話し方が変わる」のだ。
つまり話し方だけで相手の持つ印象を変えることができる。
ここまではよく聞くことだが、それならばどのような声がどのように相手に伝わるのか、言及しているものは少ない。
よくいい声という言葉を聞くが何を持っていい声なのか明確には知らないだろう。
世間一般的に言われるいい声というのは「響く声」になる。特に男性の低音に対して「いい声」と言われることが多い印象だ。
しかし、この記事は誰かに何かを伝えるという観点から書いている。
そのテーマで見ていくと、いい声というのは相手によく伝わる声となる。
話し方のプロといえば、間違いなくNHKのアナウンサーだろう。
そういうのも、NHKのアナウンサーは「誰が聞いても聞き取りやすい話し方」の訓練を積んでいるからだ。
その誰が聞いても話しやすいスピードというのが1分間に150文字前後のことを指す。
ただ、この話し方というのは、文字情報を伝えるためだけの話し方になる。
占い師は違う。
相手の年齢も違うし精神状態もむしろ乱れている時の方が多い。
そんな相手を安心させることがいい声、いい話し方ではなかろうか。
前置きが長くなった。
この先は声の印象や、どうすれば声をコントロールしていけるのかを書いていく。
この記事を読んで、自分の声と向き合い話し方の技術を学んでもらいたい。
ざくろ
ここから先は
1,745字
¥ 600
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?