支配者の資質

いきなり物々しいタイトルではあるが、世の中支配者、被支配者の2つに明確に分かれる。

人間は社会性という名の群れを作っている以上取りまとめるリーダーが必要だからだ。

そのリーダーの優劣が、そのまま群れの生死を分けるということは別に昔のことでもない。

現代において会社という村があり、社長というボスがいる。

そのボスの判断がそのまま会社の明暗を分けることは誰でもわかるだろう。

支配者の技術を学ばない

非常に残念なことであるが、多くの人は自分が被支配者である状態から支配者に転じる。

そのためか、支配者の技法を全く学ばず自分がやられてきた支配の劣化を更に下に繰り返す。

その理由は至極単純で優秀な支配者は人から群れを譲り受けるのではなく、自らが新しい群れを作ってしまうからだ。

そのため譲り受けなければボスになれないコバンザメが世の中席巻しているのが実情である。

個人主義の弊害

風の時代と言われてはや一年、その個人をあまりにも尊重する社会の弊害はあちこちで吹き出している。

それは支配者の消失である。

ピラミッドが上に行けば行くほど細くなるように支配者層になればなるほど人数は減る。

それは多くの人間を抱え込める器が必要になるからなのだが、そのメガネに適わず技術が失われていくことは伝統の世界でも起こっているのだ。

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