生贄に捧ぐ挽歌

人は人に頼りながら生きていく。
実際に人間は弱いからこそ社会を組んで生きているのだ。

健全に協力体制を組んでいる状態ならば問題ないのだが自己肯定感が低い人間が協力を組もうとすると簡単に自己犠牲に陥っていく。

私自身、その自分のために生きられない性質の強い性格である。
自分は良いから、他人が社会があったかくなればいいという幻想を抱えながら生きている。

そんなことを客観的に見せてくれたのは、戦姫絶唱シンフォギアに登場する雪音クリスの戦唱、TRUST HEARTという曲だった。

彼女自身、お世辞にも平凡と言えないどころか、どう考えても不幸としか言えない生涯を送っている。
そんな中、温かい環境に身を置くことができたことに恐怖して、その温かいものを守るために自らを捨て鉢のように動く。

その温かい環境を与えてくれている人たちが悲しむことを省みることもない。

もちろんアニメーション作品だから、徐々に成長していくクリスが描かれているのだが、現実の自分はどうなのだろうと首をかしげてしまう。

自己犠牲で誰も幸せにならない

このことをはっきり言っておかなければならない。
自己犠牲を行なったとしても誰も幸せになることはない。

誰もだ。

健全な人間であれば無意味な犠牲を喜ぶことはない。
逆に不健全な人間であればその犠牲を骨の髄まで利用する。

あなたが幸せになるために自分を犠牲にしてはいけない。
自分自身も楽しんで、周囲を楽しませる。

その許可を下せるのは、あなた自身である。

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