常識という名の太極図
正義や悪という、厨二が心躍らせる言葉があるが、この言葉は古来中国の太極図で理解することができる。
陰の中に陽有り。陽の中に陰有り。
これで太極図の説明はほぼ終わりだ。
物事に絶対はなく、どちらかの中には対極のものを内包して初めて成立する。
では、常識と言われていることは?
これは非常識が存在するから常識が意味を為すと考えていい。
皆、常に常識的な行動をしていたら、そもそも常識が存在しなくなるのでな。
私は常識はずれと言われる水瓶座を背負って生まれてきた。
私からしてみたら、非常識は世間の方なのだ。
「常識とは、18歳までの偏見のコレクション」と言った物理学者も、非常に常識はずれで知られている。
彼も、水瓶座だったろうか。
今マスクを付けて出かけることが常識だ。
今後生まれてくる人間は、マスク姿で恋をしていくだろう。
私は、マスクの無い方が常識に世代に生まれた。
たったこれだけのことでも、今後生まれる人からしたら常識外れになる。
よく私が嘯いていたのは「ケータイのない話やポケベルの話はみんな聞きたがる」と言っていたが、マスクの付けていない世界というのも、後世では語り草にできるだろう。
常識とは、相手の信じている非常識の対極だ。
常識を知るためには、まず何が非常識か知らなければならない。
逆もまた然り。
常にアンテナを張っていれば、簡単に掴むことができるようになっていく。
その上で、自分の常識を盲信しない、更新していく。
それができる人は、決して多くないんだけどね。
ざくろ
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