師匠の資質

私は人生の中で勝手に師と仰いだ人がおり、現在の師匠は三味線を教えてくれるあの方のみである。

三味線の師匠に指導を受ける中で師とは単なるその道の指導者だけに留まらないと体感した。

独学ではいけない最大の理由は、人に対しての敬意の払い方を学べないということに他ならない。

その具体的な例として挙げるのは畏れだ。

恐怖からではなく、畏怖での相手との関わり方が学べるのは師弟関係しかないと断言できる。

今若者の中でなぜ年長者との関わり方が嫌われているのか、考えたことはないだろうか?

その理由は、尊敬できない相手に自分の時間を奪われたくないのだ。

逆に言えば、敬意を持って関係を結べば、年上年下歓迎なく学んでいくことができるということだ。

事実、私が三味線を習っている師匠は年下である。

それでも私は私が持てる最大限の敬意を払おうと感じるし、無礼をしてしまったことが今でも忘れられない。

あなたが敬意を払いたいかどうかが師匠として立てる資質なのだ。

この先は何を持って相手に敬意を持ってもらえるのかをお伝えしていく。

誰でもできるが、時間がかかる。

ショートカットのためにお使いください。

ざくろ

ここから先は

1,310字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?