相談者に寄り添う会話術

占い師の良し悪しは会話で決まる

あなたは占い師の勉強をする時に何を学ぶだろうか。

占いの質をあげることだろうか?

お金を稼ぐ技術だろうか。

どちらも大切だ。

しかし、会話・コミュニケーションをきちんと学ぶことはしただろうか。

私は占いを接客業と位置付けており、占い師の稼ぎは接客スキルに直結すると考えている。

お金を払う人は敏感だ。

同じクオリティなら少しでも感じのいい人にお金を払いたい。

否。

少し技術が劣っていようとも感じのいい人にお金を払いたいのだ。

占い師という職業上、お客様に残るものは記憶しかない。

より良い記憶を残すことに有効なのはコミュニケーションだ。

この記事を読んで、よりお客様の記憶に残る占い師になってもらいたい。

ざくろ

あなたはどれだけの時間、黙って話を聞けるのか

会話術、コミュニケーション術というと真っ先に「自分がどんな会話をできるのか」と自分が発信することを考える人が多い。

そのために、教養本や流行、哲学書などを読み込む人がいる。

中には毎月○冊本を読んでいます!とプロフィールに記載している人もいる。

その努力は正しい。

しかしどれだけ知識を重ねても、相談者は占い師の話を聞きに来ているのではなく、自分の悩みを聞聴いてもらいに来ていることを忘れてはいけない。

自分がアパレル店にショッピングに行った時を思い浮かべてみよう。

ゆっくりと服を見たいにもかかわらず、ぴったりと張り付いた店員が甲高い声で服の説明をし続けている。

自分が何か服を手にするたびに生地やトレンド、芸能人の誰を起用しているのか、どんなデザイナーなのかを事細かに教えてくれる。

たしかにこの店員は非常に勉強したのだろう。

そのことは大変立派だと思う。

しかしその努力は全て自分に向いていると気づいていないのだ。

占い師の目的は相談者の悩みを軽くすることだ。

自分の腕自慢、戦術自慢は必要ないのだ。

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