定向進化

この言葉を最初に知ったのはマンガ「脳噛ネウロ」の中であった。
生物がひとつの方向に向けて能力を磨いた結果、進化とも呼べる能力を勝ち取るというものだった。

その例に挙げられていたのは馬。
昔の馬は背が低く、足も短かった。
人間の都合ではあるもののより早く走るために身体を大きくしていった。

これが定向進化だ。

本来この進化は代を重ねて行なわれるものだが、一代限り、本人の能力として備わる時も存在する。
その固有能力のことを人は「才能」と呼ぶのである。

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