占いの魔力
こう長く占いに携わっていると、魔力としか思えない状況に遭遇する時がある。
それは特に自分占いをしたときに発生するのだが、当たりすぎるのだ。
正確にいうと、占いの結果として出てしまったことを覆せなくなる。それでは本来の占いの使い方とは外れてしまうために私は自分で自分を占わなくなった。
しかし、純粋に占いを受ける側には「魔力の伴った占い」の必要性を強く感じる。
相談者はすでに行動していることが多い。
その上で藁にも縋る思いで占いに頼っている。
そう考えると、占いに魔力が有った方が相談者にとっては都合が良いのだ。
魔力は常に共にある。
その実、占いは存在として魔力を帯びていると言わざるを得ない。
その理由は単純なことで、変化せず受け継がれてきているからだ。
日本人らしい考え方かもしれないが、変化せずに物事が受け継がれていくと不思議な力が宿るもの。
それが100年や200年ではなく、1,000年を超えるものがほとんどの占いにとって、魔力が籠もっていない方がおかしいのだ。
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