参拝の心得
今年も残すところあとわずか。
外出を控えろという時世ではあるが、年始に初詣にいく人もいるだろう。
ただ、その初詣のルールを知っていていく人は少ないのではないだろうか?
もちろん宗教流派によって決まり事は異なるが、神様と繋がるためという名目であれば人間のルールに従うよりも、あちらのルールに重きを置くことが筋だろう。
今回は初詣に限らず、神社を参拝するときに知っておくと良いことを書いていく。
最初に注意点として、私は無宗教でどこの流派にも属していないこと。
そして、人間界のルールに重きを置かない記事ということをご承知の上で読み進めてもらいたい。
ざくろ
参拝の前にすること。
実は神社にいく前にしておくことがあることをご存知だろうか?
それは、前日に参拝の報告をすること。
これは心の中で「明日参拝に向かいます」と思うだけで良い。
別に礼儀というわけではないが、簡単にいうとあなたにぴったりの者が対応する準備ができるというだけだ。
つまり、速度が上がるのだ。
そのため、少なくとも前日には参拝のことを考えて挨拶をしておこう。
鳥居はくぐる。
鳥居というものは、人間世界と神様の世界の境界であり、潜らずに通る人もたまにいるが、人間の世界においても玄関を通らずに壁をぶち抜いてくる人を歓迎したいと思うだろうか?
鳥居は玄関と考えて必ず下をくぐるようにしよう。
その時に上着を脱いで裏返すということをしておくといい。
そのルールは人間のものだが「敬意を払っている」気持ちが伝わる行動だからだ。
道は神様のもの。
これは有名な話だが、参道の真ん中を通るのは感心されない。
参道は神様が通るものであるからだ。
どうしても大人数のために真ん中を歩かなきゃいけない時には「通りますね」と心の中で詫びる行為をしておこう。
お賽銭の値段。
お賽銭の値段は毎年のように話題になるように感じるが、この額は明確な答えとして「いくらでもいい」が正解なのだ。
というのも、神様はお金など欲しくないのだ。
お金を欲しているのは神社を経営する神主である(暴言)
しかしながら、神社も収入がなくなれば廃れて神様の力が弱まることも事実。
なので正しい金額は「あなたの無理じゃない範囲」ということで覚えておこう。
別にお金を払わなくても感謝は伝わるが、お金に執着し過ぎるのもよくない。
たまにしか参拝に行かないのであれば、その時くらいきちんとお賽銭は入れておこう。
どこの神社がいいのか。
これは有名な神様を祀っているところにいく!という人もいるが、そんな必要はない。
というか、1番挨拶しなきゃいけないのは、あなたが住んでいる土地神様を祀っているところに行って欲しい。
日本的な考え方だと、全てのものに神が宿っている。
つまり、あなたの住んでいる土地を守っている神様もいるわけだ。
力が強い者に媚びに行くのではなく、自分のお世話になっている者に挨拶にいく。
それが本来の初詣。
土地神様がわからない時には自分の家に1番近い神社で大丈夫だ。
何をお伝えするのか。
まず、神様にお伝えするのは「自分の名前」「生年月日」「干支」「住所」を念じよう。
私はどこの誰です、と認識してもらうためなので名前は普段使っている名前で構わない。
そしてこれが大切なのだが「願い事は言わない」と覚えておいてほしい。
年に一度正月にお年玉をせびりにくる親戚の子供に喜んでお年玉を渡すだろうか?
あくまでも初詣は年始の挨拶だ。
お駄賃をせびりにいくようなはしたない真似は控えよう。
境内で動物に出会ったら。
もし境内で動物に出会って、近付いて来たなら追い払ってはいけない。
それは神の眷属だからだ。
要するに御使いと思って欲しい。
何をしてあげる必要はないのだが、せっかく出迎えてくれた御使いを追い払うと幸運が逃げてしまう。
話しかけてあげて、交流しておこう。
生理中は参拝するべからず。
これは生理に限ったことではない。
厳密には「血が出ている時に神社に行ってはいけない」である。
血とは穢れと認識されているために、神様は眉を顰める程度だが、眷属が非常に嫌うため下手すると「出禁」対応されてしまうことがある。
そのため、怪我をしている、生理中であるなら参拝は延期することが吉。
もし初詣などで挨拶が遅れても神様は文句など言わない。
自分の予定よりも相手に合わせるのは人間界でもマナー。
人より位の高い相手にはきちんと配慮をしよう。
最後に。
いかがだろうか?
こちらの基準とあちらの基準は違う。
そのため、教えてもらえる機会も減っている神様の世界のルールを知って、無礼の内容に参拝をするだけで自然とあなたの運気は加速していく。
2021年はぜひ、礼節を持った初詣に行けることを願っている。
ざくろ
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長峰永地の哲学note
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