自分のことしか知らない世界で

占い、特に命術系を行なっている人は知っていくことだが、この世の中の感覚はひとつではない。

それぞれが生まれ育った環境で性格が変わることは理解してもらえるが、生まれそのもので感覚が違うことはなかなか理解されないし、知る機会も少ないのだ。

私が扱うどうぶつ占い。その診断によると私はひつじを持っているのだが、このひつじ持ちの人と、そうでない人の1番の違いがある。

上から自分が見ている。

この感覚、ひつじを持っている人は首を傾げ、持っていない人は目が点になる。

ひつじにとって当たり前で他の人に理解ができないからだ。

ひつじのどうぶつを持っている人は、どれだけテンションが上がっていても、上から見下ろす冷静な自分がいる。

そのおかげで、行動できるのかどうかは別にして、常に客観的に周囲を見渡すことができるのだ。

私はひつじに生まれて、ひつじで育った。

周囲の人も全員同じ感覚を持っていると信じていた。

なんで冷静になれないのか。

どうして、上からの目線があるのに。

そんな想いでいっぱいだった。

しかし、どうぶつ占いを知ってその感覚は自分しか持っていない。というよりも、自分が今感じているほとんどのことが性質ひつじのフィルターを通して出たもので、他の人にはないものだと知った。

これは説明のためにひつじの適性を言ったが、別にこの性質が優れていると言いたいわけではない。

それなら、クロヒョウの性質、オオカミの性質、ゾウの性質も素晴らしいのだ。

人の感じ方は、それぞれにおいて長所短所があり、ハマるパーツ次第なのだ。

自分の持っている感覚が正義ではない。

あくまでも、個性なのだ。

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