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ミュージカル『キング・アーサー』感想

アーサー王関連のメディアミックスを見てみたので、感想をあげる。
ちなみにアーカイブである。舞台が嫌いなわけではないが、出不精に勝てない……。

アーサー
THE主人公な爽やか青年。
マーリンの忠告を無視して惚れた女と結婚してしまったためにとんでもねえ事になる。

ケイ
お調子者で余計な事言いまくる。基本真面目なストーリーの中の癒やし。
マーリンに死ぬほどめんどくさそうに対応されてる可愛い僕ちゃん。
確かに残念ではあるけど大丈夫、原典よりはずっと良い男だよ。

マーリン
謎多きじいさん。冒頭で罪が云々言われて嘆いていたけど言われてる事がまさに正論すぎる。
遠回しに「そいつ不倫するで」と忠告したがアーサーに聞いてもらえなかった。気の毒に。

メリアガン
ギネヴィアをさらうくらいしか原典要素がかけらも残っていない騎士。でもめちゃくちゃかっこいいのでOKです。
序盤のエクスカリバー取られて切れてるメレアガンの曲好き。

グィネヴィア
「二人運命に導かれ魔法のように結ばれた」(なおこの後不倫する)。
めっちゃ良い曲なのだがこの時点ですでに不穏。
なお爆速でランスロットに惚れた(頭抱え)。

ガウェイン
真面目で忠実。円卓の誓いのシーンでランスロットと背中合わせになってくれて大歓喜した。
銀の鎧と緑のマントがよく似合ってて最高にかっこいい。
なお役割的にはネームドモブ。

モルガン
黒ずくめの怪しい姉アヴェンジャー。復讐の動機があまりに正当すぎる。
これはどう考えてもユーサーとマーリンが悪い。

ランスロット
最初ギネヴィアの心証が悪い辺りが「ああ~~~~少女漫画の大勝利パターン!!!!」となって頭抱える。
真っ白なキラキラ王子様みたいな見た目が最高にかっこいい。
と思っていたら死んだ~~~~~~~!?!?!??!
原典脳だからまさか死ぬとは思わず普通にびっくりした。

原典との違い
アーサーが王になる経緯は大まかには同じだが、メリアガンがいる事によって様々な違いが出てきている。グィネヴィアとの馴れ初めは原典と似ているが、当然下手人はメリアガンではない。
アーサーが生まれた経緯は原典と同じだが、その事でモルガンがアーサーへの復讐心を抱いたという解釈は目から鱗という感じですごく良かった。
聖杯探索は一応するが、ギャラハッドいないので無理ゲーだろ感凄まじい。実際ランスロットはグィネヴィアのために途中放棄している。
メリアガンがグィネヴィアを攫い、それをランスロットが助けに行くのは原典通りだが、当然結末は違う。ランスロットが、死んだ……!? 戦死とかできたのかあいつ??!?!?!!と衝撃。
不貞がバレたグィネヴィアが火炙りにすべきと言われるのも原典通り。だが今作のアーサーは「グィネヴィアを自由にする」「自分はこれから民のことだけ考える」という結論を出す。「それって要は追放じゃね?」と言ってはいけない。

おまけ
ところで円卓の誓いのシーン14人いない?
アーサー王+13人の騎士ってこと?

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