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型月円卓好きに贈る『アーサー王物語』のススメ(126):聖杯探索(結末編)~VSガーウェイン卿~

これは『アーサー王物語』第4巻(17巻第1~23章)に収録された話である(タイトルは私命名)。
聖杯探索、結末編である。

VSガーウェイン卿(第1~2章)

海に向かった進んでいたガラハッド卿は馬上槍試合が行われているところに通りかかり、苦戦している城内に入っていくために無双を始めた。
そしてそれを城外で見ている騎士が2人いたのだ。ガーウェイン卿とエクター・ド・マリス卿である。
二人は盾でガラハッド卿がいる事に気が付き、このような事を言った。


「向こうに立派な騎士で貴公子のガラハッド卿がいるぞ。 だが、彼の相手になって戦おうとする者は愚か者だな」


だが呑気していた2人のもとにガラハッド卿がやってきて、ガーウェイン卿は全治一ヶ月の怪我を負った。
その後ガラハッド卿は去り、エクター卿がガーウェイン卿を回収してくれた。

<ツッコミ>
なんで????????????
なんでガラハッド卿はガーウェイン卿にこんな仕打ちを???
恨みでもあるんか????


ガーウェイン卿「ああ、確かにラーンスロット卿が予言していた奇跡が現実に起こった。
というのは前に石に刺さっていた剣を抜くことは、この世の一番素晴らしい城をやるからといわれても、二度と受けたくない衝撃を与えられるだろうからやらないと言った。
いまそれが本当だとわかった。わたしは以前にこんな衝撃を人間の手から受けたことはない」
エクター卿「さあ、これであなたの聖杯探求の旅は終わったな」
ガーウェイン卿「あなたの探求の旅はまだ終わりませんがね。わたしの旅は終わり、これ以上続けないようにしましょう」


だがエクター卿はガーウェイン卿の怪我が治るまでついててくれた。優しい。

一方ガラハッド卿はカーボネック城にたどり着く前に夜となってしまい、隠者の家に泊めてもらっていた。
馬上槍試合とかやってたからでは?(小声)
だがそこに婦人が尋ねてきて、すぐに準備して出発すれば素晴らしい冒険に出会うと伝えられる。
そのためガラハッド卿はその通りにした。

婦人はとある城の城主で、ガラハッド卿に食事と少しの休息時間を提供してくれた。
その後婦人の案内で海辺につくと、そこには船が一艘あって船にいる2人が声をかけてくる。
そう、ボース卿とパーシヴァル卿だ。
ガラハッド卿は2人が誰かわかっていなかったようだが、婦人の言う通り船に乗り込んだ。
船は風に乗って見知らぬ場所にたどり着いたのだが、ちょうどその頃夜が明け、ガラハッド卿は兜を外してこの船がどこから来たのか問いかけた。


ボース卿&パーシヴァル卿「ほんとうにあなたもご存じでしょうが、神の恵みによるものです」
(冒険の話を語り合う)
ガラハッド卿「まったくあなたたちは神の恩寵を大いに受けています。 とても大冒険を切り抜けて来られたのですね。わたしはこのご婦人がいなければ、こちらに来られなかったでしょうね。
この見知らぬ国であなた方二人にお会いできるとは、思ってもみませんでしたから」
ボース卿「ああ、ガラハッド卿よ。もし今ここにあなたのお父上のラーンスロット卿がおいでになればみな揃うことになり、 わたしたちはもう何も言うことがないのですがね」
ガラハッド卿「そうはいかないでしょう、神がお喜びにならぬ限りは」


<推し語り>
やっぱり推しはラーンスロット卿が大好きすぎて事あるごとに話題に出すし、ガラハッド卿はそこまで強火でもないのでこの対応である。
ここ可愛いポイント。

その頃船は大きな2つの岩の間にたどり着いたが、間に逆巻く波があるため上陸は難しかった。
だが都合よく、もう一艘の船が現れ、それを使えば安全に上陸できそうである。うーん、神ってば気が利くね。
婦人はあの船に移る事を提案し、皆がその通りにした。
乗ってみるとそこには誰もおらず、このような言葉が書かれている。


「この船に乗らんとする者よ、信ずる堅き心を持つかどうかを注意せよ! われは信仰なり。ゆえに気をつけて入るべし。心なくば、われを助けまじ」


<ツッコミ>
信仰がないと死ぬって言ってる????
やっぱり神って気が利かねえな(高速手のひら回転)。

ここで婦人が唐突にこんな事を言いだした。


婦人「パーシヴァルよ、あなたはわたくしが誰かわかりますか?」
パーシヴァル卿「いいえ、確かにわたしの知る限り、前に一度もお目にかかってはおりません」
婦人「では申しあげましょうか? わたくしはあなたの姉でペリノー王の娘なのです。それであなたをこの世でもっとも愛しております。
でももしあなたがイエス・キリストに対して全き信仰を持っていないならば、どうやってもこの船には入れないのです。そうすればあなたのせいでこの船は壊れるのです。
あのお方はそのように完全であり、罪人を船に入れることを許されないのです」
内心姉に会えて喜ぶパーシヴァル卿「姉上よ、わたしはこの船に乗ります。もしもわたしが悪い人間であり不実な騎士であれば、そこで命を失うでしょう」


<ツッコミ>
急に怒涛の展開始まるじゃん待って待って待って?
まず急に姉生えてくるじゃん??? そうですLB6じゃなくても姉いたんですね。
姉弟対決シーン最高すぎてマジ泣きしながら見てました。「さらば、我が愛」(マジ泣き)。
まあLB6語りはさておいて、この船最悪すぎない? とんだトラップだよ。
いやでも警告文があるだけマシなのか?

そんなわけで次はこの船に乗るところからスタートする。
あれ? さっき船に乗ったって書いてなかった?(確認)……間違いなく書いてありますね……。
だからさあ、マロリーはさあ、ちゃんと推敲すべきだと思うんだよね。
読み返してみたら腕が3本ある事になってるとか普通にありえるからさ。やっぱり推敲は大事だよ。一晩寝かせてちゃんと読み直さなきゃ。
まあそれでも公開してから誤字脱字の卵が孵化している事に気がついたりするんですけどねハハハ。はあ……(頭抱え)。

では、また次回。

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