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死にゆく財産へ

本当は、ちゃんと自分のやってきたことを言語化しなきゃいけないのだけれど、まぁ、ザックリ言うとビデオカメラを使って作品を作ったり、演劇の記録撮影をさせて貰ったりしていたのだが、ある時を境に自分の才能のなさに気づき、全部ぶん投げて捨てて、今に至る。というのが僕です。

そんな自分の過去を引っ張り出したら、大量のビデオテープが出てきた。素材映像から、舞台の記録から含めると多分100本以上ある。(写真は一部です笑)

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それを目の当たりにして「こいつらを救わないと」って思いがまず最初にきた。このテープ達は僕の財産でしかない、と思った。テープというメディア自体が絶滅状態なので、今のうちに手を打たないと全部死ぬ。死ぬ前になんとかしないと。


家にあったテープの再生機はかろうじて動いたものの、挙動が怪しく過ぎて100本以上のテープ再生に耐えられるかどうか不安。テープが絡まって、テープがダメになるのが1番恐い。となると、まずは再生機の確保が最優先やな!それでヤフオク、メルカリで検索かけてみたら、おあつらえむきにデッキが出品されてるやんけ!いくしかないやんけ!しかも、検索かけて30分で超良さそうなもの見つけたやん!運命やんけ!となぞの関西テンションでポチッと。


それが今日届いた。
これが届いた。

SONY HVR-M25J

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めっちゃ状態が良くて草生えるwwww
まったく、ある所にはあるもんだと実感する。ポチッた自分の判断が間違っていなかったと確信できた。これって素晴らしいことだなぁ(そうして何かめっちゃ調子にのってしまうのだ笑)。


そして色々なことを思い出す。こういう機材いじってる時って楽しいよなー、とか。もっと作業環境良くしたいなー、とか。こんなことを考えている時間が大変だけど好きだったんだよな、とか。正直、技術の進歩においていかれて、右も左も分からない状態なんだけど、楽しい。分からなくて苦しかったりするんだけど、楽しい。結構、そういう性分だ。



これから僕がまずやること。

テープを全部データ化する。

データ化して救っていく。

それは昔の自分と向き合っていく作業になる。

現時点で過去の自分を否定する要素なんてゼロだけど、実際どうなっていくのかわからない。

後悔はするだろう。

あの時、自分を捨てて、

逃げて、映像を辞めてしまったことを。

多分、確実に。

でも、その後悔と向き合わないとダメなんだと思う。そこでは逃げたくない。また逃げたくない。じゃないと前に進まない。全部なかったことにして、また始めるのもアリなのかもしれないけど、そんな簡単に(本当の意味で)割りきれそうもない。


実際は、今すぐにデータ化の作業に入れるわけじゃないんだけど、一番重要な機材が最初に手に入ったので気が楽。これからのネックは、どういうデータ形式で残していくか、どのアプリケーションを使うか、ってところです。何にせよ勉強、勉強です。


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