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タイヨー採用型赤白ヴァイカー

こんにちは、こんばんは、おはようございます、小判です。

今回は、タイトルにもある通り《超救命主タイヨー》に関するお話です。

vault大会の結果や構築論等も含め様々な情報を記したので、最後まで読んでくれると嬉しいです。

前置きはこんなものにして、さっそく本編に移ります。


1.下馬評

《超救命主タイヨー》の情報が解禁されて以降、プレイヤー間では専ら「赤白ヴァイカー」の強化だと話題になっていました。

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マジボンバーによる盤面展開、条件付き自軍SA付与、破壊時置換効果などどの効果を切り取っても強力な一枚で、間違いなく先の新弾(DMEX-14)を代表する強カードだと思います。

このアタッカーとしての機能に着目して赤白ヴァイカーの構築を考える人間以外にも、「自軍のクリーチャーの破壊時に盾に送られる」効果を切り取ってループに応用しようとする者も多いようです。

私は、前者のアタッカーとしての機能に着目し、赤白ヴァイカーへの採用を考えていました。採用に至る過程以前に「赤白ヴァイカー」というデッキの現状についておさらいします。


2.「赤白ヴァイカー」の立ち位置

そもそも赤白ヴァイカーとはどういうデッキなのかについては、上記リンクから製作者の記事を参照できますので、合わせて読んでいただければと思います。


今年に入って以降、新レギュレーションことオリジナルのCSが主に開催され、殿堂CSの開催数が減少していました。したがって「赤白ヴァイカー」の活躍の場は、DMvaultでの大会に限られることとなりました。

今年に入って以降のvault大会の環境は、「オカルトアンダケイン」「ドロマーオーラ」「赤緑バーンメア」「ビッグマナ系」が主でした。多少の母数の変動こそありつつもこのトップメタ軍が陥落することはほとんどなく今に至ります。当の「赤白ヴァイカー」はメタの通りにくさ、デッキパワーの低さなど様々な要因から環境上下火の状態にありました。メタビートの宿命でしょう。先手後手、引くメタ札と相手との相性など群雄割拠の環境でメタビートで勝ち抜くのはなかなか厳しいものです。殿堂環境のCSではトップメタ以外のデッキに当たりやすく勝ちやすいですが、トップメタとの連戦になりやすいvault大会ならではの壁にぶち当たっていると感じています。

この時点での「赤白ヴァイカー」の抱える問題は

・デッキパワーの低さ

・メタ札の噛み合わなさ

・《ヴァイカー》1枚失うだけで大きく突破力を落としてしまう脆さ

大きくこの3つかなと感じました。

《タイヨー》の採用を検討するにあたって、というか赤白ヴァイカーの構築を考える上で、これらの問題と向き合う必要があります。


3.《タイヨー》は真に救命主足り得るか

まずは一般的な構築を載せます。

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これをプロトタイプとして、構築を考えていくこととします。

この構築では、事前評価でも話題になっていた《ハヤブサマル》とのコンボや、多色カードとしてマナに逃がした《タイヨー》を利用できるようにすべく《生命と大地と轟破の決断》の採用など《タイヨー》の存在を加味した枚数配分が成されています。

この構築の強みは、シンプルに《ヴァイカー》に依存しない盤面展開、及び受けギミックを《タイヨー》が”補え得る”という点でしょう。”補え得る”と記した時点で想像つくかもしれませんが、《タイヨー》が本当に《ヴァイカー》の代わりとして成立するかが重要です。

この構築において、《タイヨー》があって《ヴァイカー》がない場合の動きを考えます。5ターン目に《タイヨー》と盤面にいたウィニーで攻撃を仕掛ける時、《タイヨー》から複数盤面展開ができるのは《ビリー》《バックラスター》の2種です。これらのいずれも、《タイヨー》を失うと打点としての機能を失います。もともとこのデッキにおける5ターン目というのは《ヴァイカー》を出して殴りきりたいターンなため、《タイヨー》1枚からリーサルを狙うのはやや難しいという印象を受けました。

ここで考えられる構築は二つ

1.《タイヨー》を不採用とし、《ヴァイカー》によるフィニッシュをメインに据える

2.《タイヨー》を《ヴァイカー》と同等レベルの火力を発揮できるように構築を再び変更する。

この二つです。

1の選択をする場合、現状の構築での問題点を解決できる他のカードを検討することになる訳ですが、ここでは《タイヨー》の可能性を追求するのが目的のため、《タイヨー》をより強力に使える構築を考えることにします。

先述の通り、赤白ヴァイカーの5ターン目は、《ヴァイカー》で〆るターンであることが理想です。《タイヨー》がその代役を全うするには、《タイヨー》の攻撃面の性能をより活かす必要があります。簡単に言うと《タイヨー》の出力を上げるため、山札を強くする必要があると感じました。それでいて、《ヴァイカー》のプランを取る際にも腐らないカードであることが求められています。デッキ全体が、メタカードメインだったものからよりデッキパワーをあげて自分の動きもある程度突っ張れるものに変化したという風に考えればいいでしょうか。

このことを踏まえて、完成した構築が以下のものです。


4.2/26vault大会優勝構築

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冒頭に添付した記事の著者であるみうら選手(https://twitter.com/4THCoastYella?s=20)と構築を考え、実際に私が使用し優勝した時のリストです。

順に解説していきます。

まずは、《ザボンバ》の採用について、先ほど述べた”山札を強くするカード”であり、《ヴァイカー》着地前のメタ札の増量、純粋なメタビートとしての動きを可能にできる一枚です。多色である点がネックですが、他のどの要素を切り取っても強力な一枚です。コイツのおかげで《ビリー》の価値も相対的に向上しました。

また、言わずもがな《タイヨー》と《ビリー》は完璧なまでのシナジーがあり、《タイヨー》の存在により《ビリー》の相対的な強さが爆発的に向上しました。ここに《ザボンバ》を加えたマジボンバー3種による大量のメタ札散布、及び打点形成により《ヴァイカー》がない時の動きの爆発力を補えたのではないかなと思います。

次に《タイヨー》の枚数について、主な理由は《ヴァイカー》のプランをあくまでもメインに据えたかったというものです。他にも多色枚数の兼ね合いや、何となく2枚目以降が嵩張るというような感覚的な問題です。4枚目は自由枠になるのかなと思ってます。

次に、《防鎧》の採用について、3コストメタ札の枚数を嵩増し、4ターン目に多色を逃がすタイミングを与える、また《ザボンバ》をはじめとするマジボンバーの価値を上げるために投入。効果も現環境と比較的マッチしています。

そして、《メメント》《ハヤブサマル》《生命と大地と轟破の決断》《轟轟轟ブランド》の不採用について、これも前に書きましたが5ターン目にフィニッシュするのが理想である点からノイズになる受け札は全抜きしました。最近流行りのフルパワー理論というやつでしょうか。《轟轟轟ブランド》は「引けたときにコイツを使うプランが視野に入る」1枚だと感じ、マジボンバーをフルに活かしたいという理由から不採用です。手札を掃き切るにくいという理由もあります。ダメ押しの一撃としては無類を強さを誇るので入れてもいい1枚でもあります。《ネイチャー》のマジボンバーをフルに活かすために不採用にしました。多色を逃がすためにマナに置いた《ザボンバ》《タイヨー》を引っ張ってこれる点が非常に優秀なので、採用の余地が十分にある一枚だと認識しています。

最後に《グッドルッキンブラボー》について、《タイヨー》によるSA付与、《ヴァイカー》のGR召喚の試行回数の増量という点で採用。《王子》との選択自由枠。

解説は以上です。


5.帰りの会

《タイヨー》入りの「赤白ヴァイカー」を試そうとして参加したvault大会の1日目で優勝できたので、ある程度の強さは保証できたかなと思います。

本記事でしたためた構築、思考の過程が読者の一助となれば幸いです。

以上で終わります。

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