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小説のための断片

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#超短編小説

一行小説「ブック」

彼は、世界に一冊しかない本を探す旅をした。

石澤貴宏
1年前
2

竹田さんのダンナなのに、苗字で呼ぶのはやはりおかしい。休憩中に、そのことを伝えると、
「別に」
と返ってきた。
あまりにも予想通りの返事に、笑いたくなったが、笑うと怒られそうな気がして、
「まあ、そうね」
と真顔で合わせてみた。
すると、竹田さんは
「普通、苗字で呼ぶ」
と言った

石澤貴宏
4年前
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ロミオとジュリエット

さっき、おやすみをしたのに、「そろそろ葉山さんにおやすみを言わなきゃ」と思って、LINEを開…

石澤貴宏
4年前
2

スタバ

その日は、朝から空が灰色で、いつ降り出してもおかしくなかった。 幸い、濡れることなく、ス…

石澤貴宏
4年前
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