ニセ医学バスター 「桑満 おさむ」氏の矛盾

市の図書館で下記書籍を読んだ。

amazonの書評を読むとそのまま信じている方が多いのには驚く。
筆者に依ると、酵素や生菜食・宿便・好転反応全て嘘だそうです。
アトピーの治療薬、ステロイド剤は良い薬なのだそうです。
ジャーナリストの船瀬さんなんか強く攻撃されていたけど、糖尿病食べなければ治るというのはその通りだと思うし、病院の薬物治療で治るとは思えないしそれで悪化する事は多いのだけど。
有名な医師でも糖尿病になって薬物療法ではなく食事運動で対処された医師もいらっしゃるし。(わたなべ しょう[渡邊 昌]医師なんか有名でしょう)
渡邊 昌医師の著書読んだ事あるけど、西勝造氏の著書を神田の古本屋で見付けて縁を感じて購入して読んだ、血液循環に関して現代医学の心臓が全身に血を送り出すというのは無理がある、西式の末端毛細血管が血液を引寄せているという記載に成程なと思ったと書かれていた。

標準治療は良い治療法なのかな。例えば、非常に患者の増えている糖尿病。一般的な病院での治療では病院に通って治療しながら病状が悪化して行く人々が非常に高率でいらっしゃる。私は明らかに治療が間違っていると思う。生活習慣病は名前の通り生活習慣が病気の原因に成っているのだからその習慣を変える事で根本治癒に繋がります。まぁ、現代の一般的な生活を制限する事になるから、そんなの嫌だからという方もいらっしゃるだろうけど。薬に頼れば治りません。一時的に症状を抑える事はできますが、薬で病状が悪化する事も一般的です。アトピーでステロイド剤を常用しているとどんどん強いステロイド剤でないと効かなくなったり。
生活習慣病は文明社会でしか起こらない病気で文明的な生活が大きな原因になっているのだから。

現代は平均年齢が上がったのは食事が良くなったからなんておっしゃる方もいらっしゃるが、説得力を感じない。小泉武夫先生が著書の中で昔は晩夏・初秋に人生を終える人が集中していた。それは体力を落とした老人が夏の暑さを乗り切れなかったからとお書きになってます。先生は学生の夏休みの宿題に里帰りした時墓で命日を記録してくる(墓石に記されている)様にと指示し集まったデータから知ったそうです。
現代は機械に依る室温管理が発達して暑さでお亡くなりになるという事も大きく減っていると思いますし。地域に依っては飢饉が頻発して高頻度でそれなりに亡くなっていた地域もあった様ですし。医療未発達で赤子・子供の死も多かったですし。
現代的な延命治療が技術的に可能になり行われている事を差し引けば寿命自体そんなに延びてない様な気もしなくはないし。

私は体内毒素の蓄積が健康を害すると思っているので、排毒は十分した方が良いし作物を生で食べる事はとても重要だと思っていますが、酵素や排毒(デトックス)を軽視されている。
例えば、胃は上部(入口に近い側)と下部(出口に近い側)で別の役割を果たしているといわれる。牛は反芻動物で4個の胃を持っている。4個の中で最後の胃だけが特別で消化液を分泌する。最初の3つは微生物が活動し易い倉庫の様な形式で働き、食べた草表面に共生していた微生物により発酵・分解させる事で初期消化を行っていると言われている。
人の胃は一つだけど、入口付近の上部は牛の最後以外の胃と同様の働きもしていると云われる。強く加熱殺菌し微生物のいない食べ物では腐る事はあっても適切に発酵する事は考えにくい。体内毒素が増える事に繋がり易い。一次消化時、適切に発酵・分解する良質な作物を口にした方が健康上は良いと思うのだけど。西洋医学盲信で科学云々いう医師の中にはそんな面は無視する方が多い。
加熱食ばかり食べる事には別の問題もでてくる。熱に弱い栄養素がしっかり採れない事が予想できる。何度か紹介した事のあるインタビュー記事で森美智代氏がいってたのは神経系の難病罹患者は加熱食を食べる事で症状が悪化するという内容の話をされていた。これも、加熱食で失われる成分に神経伝達で必要な成分の合成に支障がでていると仮定すれば説明できる。そして、特に精神疾病があるわけではなくとも十分摂った方が良いとも思う。
野菜をしっかり食べた方が良い・生野菜も食べた方が良いのは間違いないと思うのだけど、科学的にも明確なそういった事を結果的に否定しているという事にお気づきなのだろうか。酵素は嘘だ、生野菜に効果はないと強くお書きなのだけど。
現代社会で毒物の摂取を減らそうと考えれば必然的に穀菜食になる。なぜなら、動物食も植物食も毒物含有は増えているが、動物の方がより大きく増えているから。動物は飼育する上で飼料として作物を食べている。対人よりずっと甘い基準の食物を食べ続けている訳だ。動物の体内には生体濃縮された農薬が十分多く蓄えられている。
最近では高齢者の栄養として蛋白質が重要だから動物性の食品をしっかり摂れという方もいらっしゃるが、そのまま信じて良さそうとは思えない。信じるにしても利点だけではなく問題点も知り、対策を行い利用するのが望ましいと思う。私自身は不要(動物食)だと思っているが。
先日、近くのJA直売所で不思議な芋様作物を買った。調べて見ると蛋白質が多いという。

マメ科の作物だそうだけど、実以外を食べるマメ科の作物は多くなさそう。

日本では昔から大豆と米を蛋白源としていた。

精白米のアミノ酸スコアは、FAO/WHO/UNUの 1985年報告のアミノ酸評点パターンを使った場合は58ですが、2007年報告のパターンで評価すれば81となり、第一制限アミノ酸はいずれの場合もリシン(lysine)です。これは、精白米だけを食べた場合は、摂取したたんぱく質は全体の6割ないし8割しか利用されないことを意味しています。さらに、精白米に限らず、麺類、パン類など日本人が日常的に食べている穀類製品は、リシンが制限要素となってアミノ酸スコアが低いという特徴が見られます。一方、豆類のたんぱく質には、穀類に不足するリシンがアミノ酸評点パターンの値をかなり上回って含まれています。このため、米麦などの穀類と豆を組み合わせて食べると、不可欠アミノ酸のバランスが改善され、たんぱく質の利用効率が高まります。これがいわゆる「アミノ酸の補足効果」です。
大豆は「畑の肉」と言われるほどたんぱく質を非常に多く含んでおり、あずき、いんげんまめなどその他の豆もたんぱく質を多く含む食材と言えます。赤飯、あずき粥、豆ご飯など米に豆を混ぜて作ったご飯はもちろん、ご飯におかずとして豆料理を添えた食事は、米のたんぱく質を量的に補うとともにアミノ酸の補足効果により質的にも補うため、おいしいだけでなく栄養的にも理にかなった食べ方であり、先人の知恵と言うことができます

豆の主な栄養素

東洋経済ONLINEの記事に関連する記事してるだろう記事があった。

上記記事からの引用部分は『』で括る。
『ヒステリックな自然派といえます』
現代日本社会では自然を軽視し過ぎて自然を保とうという意識が不十分な気がします。それ位の人が増えた方が寧ろ良いと思います。(現状圧倒的に少な過ぎます)

『トンデモない嘘があふれています。一方で公的機関のホームページなどを当たれば正確な情報が簡単に手に入ります』
はっきり書けば間違った断定です。公的機関の公表している情報が正しくないから多くの者が体調を悪化させているのです。

『せっかく抑えていた炎症が再燃します。それは別にニセ医学によって毒出ししている時期なのではなく、単にステロイドを止めたことで症状が悪くなっているだけです』
薬は毒です。毒は解毒・排毒が十分でないと蓄積します。毒の摂取を止めれば毒の蓄積量の増加は止まりますし少しずつでも減っていきます。
ステロイド剤には炎症を抑えるという良い効果と毒を溜め込むという悪い効果があります。毒の蓄積が進む場合が多いから、より強力なステロイド剤に変えないと効かなくなる場合があるのです。
ステロイド剤を止めたことで症状が悪くなっているというのは間違いです。ステロイド剤を止めた事で症状を抑えられなくなっているだけです。ステロイド剤を使い毒の蓄積を増やす事の方が症状を悪くしているとも言えます。
そして、この記述自体、非常に不自然です。というのは薬で抑えなければ症状がでる状態というのが不自然な状態という事を意識されてません。対処療法で症状さえ押さえれば良い、より強いステロイド剤が必要になれば強い薬に変えれば良いという医師のやり口です。その説明が欠如しているのです。

『悪化すれば好転反応であり、そのうちによくなればニセ医学の手柄になるという、「負けなし」の、好都合なシステムになっているということです』
体調に波があるのは自然です。少しずつ良くなる中でも悪くなる時期はあります。生活の中で極力採り入れる毒を減らし続ければ自然な波の中で時折症状が悪化する事はあっても徐々に症状が低減して行くものです。
発症したという事はそれまでの生活が体内毒素の増える生活だったという事ですから、その生活を毒の摂取を減らす方向に変えて毒を増やさない事を続ける事で完治した方が多くいらっしゃります。
西洋医学で病院を経営している方はどんどん強い薬でないと症状が抑えられない様に悪化させて長く病院を使ってもらいたいのかも知れませんが、それは体への毒素蓄積を増やし治り難くしているだけです。症状を抑える為にステロイド剤を使うのは自由ですが毒の蓄積が進めば治す事はどんどん難しくなります。食べ物を毒の多いものから毒の少ない物へ変える事、それ以上体内毒素を増やさない事、体内毒素の低減を助けれる様に体が正しく働けるビタミン・ミネラルを多く含んだ良質食材に変える事、毒を含んだ食品なら食べない方がましなので少食を心がける事などが有効です。

『妊娠、出産すれば、妊娠中に取り入れた添加物や化学物質が「胎毒」となり、子どものアレルギーや発達障害につながるから「毒出しをさせろ」と言い始めます。ニセ医学は次から次へと怖い言葉を作るのが上手ですが、そんな事実はないので、まともに取り合ってはいけません。』
この医師は現代社会に全く問題がないと言っていますが正しくありません。環境悪化や食物の品質低下は間違いなくありますし問題が起こっています。添加物や化学物質がなかった時代に子供の半数以上がアレルギー持ちなんていう異常な社会だったでしょうか。そんな事実はないという記述からは余りにも無知な医師だと感じました。その記述自体が方便で不誠実なだけかも知れませんが。

自分や自分が一生懸命守ろうとしている家族や友人に、深刻な健康被害がおよぶ可能性があります。

大げさな話に思われるかもしれませんが、医療現場にはニセ医学を信じた挙句、最終的にはさじを投げられた人たちが実際にやってきます。

だからこそ、ニセ医学に取り込まれる人が少しでも減るようにと、私は情報を発信し続けています。

「ニセ医学」にだまされる人がハマる落とし穴
ウソ情報に振り回されないための7箇条伝授

私はこのお医者さんにはかかりたくないな。書かれている事もちょっと。医原病という言葉がある。それを特にすすめ易いお医者さんに感じる。医師は医師個人の影響が大きい。極端な医師のお書きになっている文を読むのは好きだし全てを信じるわけではないが説得力を感じる部分も多い。自然派医師的な方のお書きになった文章などには説得力を感じる事が多い。この医師の考えはそれとかなり違っている。薬の毒性を軽視している部分などを感じる。経験的に、私は薬を減らして、病院に行かなくなって体調が良くなった面を強く感じている。薬は毒だと思っているし、薬は減らしたい。病院に行ってもどちらかというと不良患者だと思う。処方された薬についても飲まない減らす方法を相談するし。胃があれるとxxx薬に付随させて処方される胃薬に対しこういう条件ならのまなくて良くないと確認したり。勝手に飲む量を減らしたりもする。錠剤を半分に割って2回で飲んだり。病院へ行く頻度自体大きく減ってはいるが。

科学的根拠がどうこういう方がいらっしゃるけど、必ずしも合ってはいない。例えば塩は減らした方が良いと云われる。塩分とxxxの事を調べた多くの研究をまとめるとといわれる。確かにその事は正しい。が、そこには良い塩分摂取と悪い塩分摂取がごちゃ混ぜになっている可能性がある。味噌や醤油での塩分摂取を取り出して考察すれば結果が変わるかも知れないのだ。網羅的に見ているマクロ視点と詳細に見るミクロ視点で全てが一致するとは限らないのだ。エビデンスで上位とされるのが網羅的な評価なのだけどそれは必ずしも信ずるに足るとは思えない。含まれる一部については例外的だという事もあるのだ。だから内容をしっかり見た方が良い。
ここで血圧について考えて見よう。高齢になると血圧は上がる。それは血管の柔軟性が低下し全身に十分な酸素・栄養を届ける為には血圧を上げる必要があると身体が判断したから。薬で血圧を下げるのはどちらかというと製薬会社の利益のため。降圧剤は製薬会社にとって重要な収入源。降圧剤で血圧を下げる事は患者にとって良い事か。医師によってさえ意見の分かれている部分だ。極端な高血圧は降圧剤を使うべしと一致してはいるが、そうでないほとんどの場合は両方の立場の医師がいらっしゃる。更に患者には使うが自身では使わないという立場の医師も。
医師に依っては悪い処方の仕方をする医師も少なくない。違う作用機序の降圧剤を複数処方する医師がいるという。どの機序かがその患者に合うだろうと。血圧を下げる事自体を重視し過ぎる医師がいるというのだ。そこには多くの問題が内在してしまう。
高血圧の問題は血管の損傷で健康を害するから。血管が血圧を受け止めれる十分な強さ・しなやかさがあれば問題にならないともいえる。血圧を下げる事以外に血管を良質にする事も対策になる。血液の質が良くする事も対策になる。現代医学では一般的に降圧剤一辺倒。そこには弊害が非常に多い。
降圧剤で不自然に血圧を下げたがために脳に酸素や栄養が十分供給されなくなり事故を起こす者はかなりの数いる。末端への血液供給が不十分になる事で問題が起こる事も少なくない。今の医師は医療機器や薬に頼り過ぎる傾向が強過ぎる。それは十分非科学的なのだ。ドクターズルールで多剤処方は強く戒められている筈なのに科学的には予測不能な多剤処方が往々している。そして、そこに意識のある医師が少なすぎる。
運動・食事といった生活習慣での対応で十分対処できるのに薬を使うのも。投薬は最終手段という医師も少ないながらいらっしゃる様だが、薬頼りの医師が大部分というのが日本の病院の大きな問題だと思うし薬を使わない医師・病院の情報アクセスの悪さも問題だと思う。病院の看板に最小限の投薬を志向する表明でもして欲しいとも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?