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P-reject

こんばんは、ざきペイです。

さて、2月も半ばとなり、一大行事を昨日終えてまいりました。
初手さてから入るというもう書くことが決まっている入り方をしているんですけれども。今回は卒展について書いていこうと思います。

作品概要

タイトルとか

作ったものとしてはインスタレーション(大学側から提示された分類わけとしてプロジェクションマッピング的な項目がなかったのでそう呼んでいる)です。
その名も『P-rejection』。
Projection(プロジェクション)とReject(拒絶)を掛け合わせたタイトルです。
Pが大文字なのはざきペイのペイの部分(P)の意味合いも込めています、動く点Pではないです。私の名を冠する作品を作り上げようと思ってのタイトルでした。
ちゃんとした名前を考えようかなと思ったのですが(いやちゃんとしてないわけではないのだが)、後述する鹿威しと絡めた良いタイトルが思いつかず……。

作品説明(キャプションのコピペ)

インタラクション、それは人の行動に対して反応することを指す。 例えば、芽に水を与える行動をすれば作品は花が咲くように反応する。 世の中にはこういったものがインタラクション作品と呼ばれる。 では、“前向き“な表現を返さない作品はインタラクションとして受け入れられるのだろうか。

今作では、『鹿威し』をモチーフとしている。 その名の通り本来は動物を近寄らせないために作られたものである。 それが現代では人が好む鑑賞物として扱われている。 鹿威しとインタラクティブ、そして“拒絶”。 今作はその3つをまとめた実験的な作品となっている。

体験

体験としては、
1.部屋に入る
2.足跡のマークまで歩く
3.足と足跡が重なると暗転する
4.その部屋を出ることによって演出される
といった作品でした。

一件読んでる分には拒絶について伝わりにくいと思うのですが、「暗転すること」、「暗転するときに奇妙な音がする」、「出るまで最後の演出が表示されないこと」、「音によって脅かして遠ざける(鹿威しなので)」など拒絶要素をちりばめています。

意図とか

軽く前述したのですが、モチーフは鹿威しでした。テーマが「拒絶するインタラクション」ということで先に決めており、それに合うモチーフを探すのに時間がかかったのを覚えています。
そもそもこのテーマを考え付いたのが私の性格がひねくれている(noteを読んでいただいている方には伝わるはず)からです笑
ひねくれはひねくれにもひねくれていて、拒絶の後に真っ当で肯定的な反応も用意しようとは思っていて、他に上がったモチーフとしては「食虫植物」、「閉じ込められた洞窟からの脱出」などでした。

鹿威しを選んだ当初の意図としては、
動物を脅すためのものが時間がたって人にとって好かれるものとなっている。

それっていい感じにひねくれてね??
といったところからでした。

また、前回の展示が卒展に向けて準備する・プロトタイプ的な展示会でもあったので、その時に展示した『滾(Tagi)』の要素を引き継いでいる作品にしたい気持ちもあり、水という点で引き継いでいます。

さらに、意図的な話でいうと、
鹿威しは水が満タンになった状態から水が流れ出る、つまり水がなくなることによって人間が心地よく感じているあの音が流れます。
要は水を人と見立てた場合、人が入ってる状態ではなく、人が出ることによって反応する。その原理が拒絶の構造とぴったりだったこともあり、そういう挙動になっております。

意図2

今回の作品、キャプションのほうにも書いたのですが、実験的な作品でした。
指示は足跡のマークしかなく、外に出るという指示は用意しておりません。
これは個人的意見として、作品に指示をたくさん用意するのが好みではなく、最低限の指示で残りはある程度直感的であるのが良いな~と思っているからです。
その点においてフィジカルで実装しているのはVRだと指示がどうしても多くなってしまうからです。

少し話はずれましたが、実験的な作品なので鑑賞者がどう反応するかを個人的に観察して楽しんでいました。ひねくれているので笑

意図通り驚く人もいれば、何も起こらないことを不思議そうにする人もいて、映えとして見ている人もいて、中には挙動がうまくいかなかった人も(すみません…!)
一点もったいなかった点としては複数人での想定をしていなかったので、その点でうまく動かなかったことがちょいちょいあったかなと。ここは最低限表記してもよかったかな~~~次回への布石です。

今回、拒絶を掲げながらも人に気に入ってもらえる作品を作りたいという気持ちもあり、最後の演出(このnoteのサムネになっている演出)はちょっと見栄えの良いものにしたいなと思っていたので映えの要素は想定していた反応でした。この辺の意図もひねくれているなぁ……

なんかもっと思いついてたのもあるのですが、今パッと出てこないので書き足したいことを思い出したら追記します。

準備の話とか

今回制作にあたってプロジェクターに気合を入れたくて企業にお借りしました。それはそれは気合の入ったやつを。
4月から働く会社に掛け合って宣伝と交換でつよつよプロジェクターを設置していただいてます。それはそれはつよつよでこのクオリティの一端を担ってくれております。大感謝です。

で、私が用意したものはと言いますと。

竹。


竹です。

なんで?

だいたい私が作る作品ってモチーフがあって、それでいて何かフィジカルなものを用意したい人間なので今回は竹になりました。
もちろん鹿威しも用意しようと思ったのですが、うまい嚙み合わせ方、設置方法が思い当たらず。

竹は通販で3本、近隣の竹材展で20本購入し、実際に設置したのは20本でした。当初くっそいい竹を通販していたので3本で14000円くらい飛んでます。あほ。
他20本は700円くらい、配送料もろもろ込みで18000円くらい。お安い。

……いや安いか?

あと笹。

笹。

これも近隣のほうから購入しました。
無事作品の脇を笹臭くし、床を笹まみれにしてくれました。よくも。

あとはカーペットとか、使わなかったものもありつつ、
結果いくらだったんだろうな~プロジェクターを買っていたとするなら7桁になってたなあと思ってます。

トラスは学校負担、暗幕とかも。


感想とか

とんでもなくアツい期間だったなと今燃え尽きてます。体全体的に筋肉痛になってます。
いつからこの作品を作り始めたかは具体的に覚えていないのですが、構想自体は2年前からしていたように思います。
このサイズ感になったのは2年前の卒制の影響を受けていて、そこから大きいやつを作るのは決まっていたように思います。

モチーフを思いつくのに時間がかかり、毎回最終的には思いつくのですが、今回もどうにか思いつき、それが納得いく形で実装で来たなと思っています。結構しっくりいってる。歴代一位のしっくり度といってもいいな。

これを作るのにありとあらゆる手段を用いているといっても過言ではなくて、企業、先生、家族、先輩、後輩、事務局など。もちろん同じゼミ生たちもふんだんに使いました。素材の味が生きているなんて言えないレベルですね。
まさに集大成という人員で実装して、大満足しております。
同時に本当に「おかげさまで」という言葉で感謝を述べたくて仕方なくて。
文字通り泣きそうなくらい感謝しております。誠にありがとうございました!!


総括

ということでひと段落しました、してしまいました。
卒業だあ~~~今になってひしひしと感じています。
結構怠惰な人間で、直前まで全然ローテンションで制作していたのですが、満足いく形で終われて本当によかったなと。

ゼミ、ここでよかったなぁ~も思います。
ほかのゼミも候補にあり、選んだらそこになっていたと思うのですが、このゼミを第一志望にして、このゼミの面々と出会って、私に合っていた環境はここだったんだろうなって思います。
ほかのゼミの作品も見て回って、あぁ~こっちのゼミだったらこういう系統作れてたか~~~みたいな悔しさもあるのですが、私の集大成としてはこれが正解だったと自信もって言えます。
イケイケでもないし、しとしとでもないし、ほどよく、だいたいそんな感じなこのゼミがよかったなと。

如何によかったか、卒制に満足しているかはこの執筆スピードに表れてますよね。昨日の今日ですよ早すぎ~~

うちのゼミ、後輩にも恵まれているんですよね~
卒制も手伝ってくれましたし、差し入れもしてくれた。縁の下の力持ちです。
我々の代とはまた違った良さがあり、来年が楽しみだな~と。ぜひ呼んでね、設営とかも手伝えたらいいな。

そんな目の付け所が良い先生よ。ほんと。
2期生は数を絞りたかったようで落とされた人もいると聞きます。なので選抜されたメンバーが今の2期生。優秀です流石。
1期生はどうだったのか忘れましたが、とにかくカラフルでした。作品のバリエーションが一番多いゼミだったんじゃないかな、13人13色だもの。
その分先生に対する要求とかも13色、さらに6人分とわがままを言ってしまっていた(いる)のですが、ちゃんと支えてくださって、ほんとにもう~~~~~~~~~~

そんな1期生。13人。
1期なのがいいよね。前にもあったゼミではあるのですが戻ってきて新設ゼミとして1期生として活動できてとても幸せでした。ちょうどいい温度感だたな~と。ハイブリッドで講義してたから当初の空気感は難しかったけれど、最後集合写真をすんなり撮れたのはちょっと驚くくらいにまとまっててよかったです。良い。

迷惑もたくさんかけたろうな~~~本当にすみませんでした…。
それでもこうして関わってくれて、とってもいい学校生活を送らせてもらえたなと、とってもいい学校生活だったなと誇れます。
本当にありがとうございました!!!!!
これからもどうぞよろしくお願いします~~~!!!


……なんか流れで卒業的な文章書いちゃったけど、これ来月の内容だったんじゃないか…?来月もっかい書く?
とまあ、いい感じに茶化したくなったのでこんな感じで。

あ、一つ!卒展で会えなかった人もいるのでまたどこかいつか展示できたらなって思います思ってます。今度こそ会えたらいいな。
仮に会いたい人全員会っていたらエンディング流れてこの後の人生続かなくなっちゃうので、クリア後要素も大事です。回収のつもりでまた展示会(とか?)できたらなと思うのでぜひ。


ということで、今月はこのへんで。
ざきペイでした。

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