#26 孤独と祈り

熱を出した愛しい人が瞑った目をきょろきょろと動かして「送る!」と言い張っていたのが、愛しかった。
風邪でもコロナでもうつってしまいたいと言うような熱狂の中に私はいる。
奇跡のような風の中に、私はいる。
2日おきくらいに会ってしまっていたから無理させちゃったなあとか、反省したりしていた。この人だって繊細な青年なのだった。
愛しすぎててんで困った。

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