やまとなでしこと恋ノチカラがくれたもの

中学生の時、ソフトボールをしていた。
あまりにもダメな選手で毎日怒鳴られ、ファーストなのにイップス?だったのか、ストレスで送球が取れなくなった。
試合に出る度に死にたくなった。毎日逃げたくて仕方がなかった。
そんな時に見ていたのが、やまとなでしこで、恋ノチカラだった。
あーやばい、なんだか泣けてくる。
辛かった。今の私は、なんであの時あんなに心が弱かったのだろうと思ってしまうけど、渦中にいる時の人間は、どつぼにはまって冷静でいなくなる。練習では取れる送球が、試合で取れない。当時の私も全くもって理解出来なかった現象だったけど、あれは完全に心が負けていたのだった。
ドラマは辛い時に私を引っ張ってくれる。
死にたい気持ちの淵から引きずり上げて幸せにしてくれた。
虚構へ逃げることは私にとって何よりも救いだった。
今は脚本家になりたくて、虚構について考え過ぎて頭でっかち。楽しめないどころか、今は1番のストレスで苦しいになっているまであるけど、いつかは自分が心から楽しんで自身を何度でも淵から引きずり上げてくれるドラマが書きたい。その一本を。
私は心が弱い。弱いからこそ、ドラマに出会ってやりたいことを手に入れた。
やまとなでしこと恋ノチカラがくれた、言い得ぬ高揚感を、忘れずにいたい。

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