2024/01/08 アカペラライブを見ていて感じたこと(2005)

アカペラライブを見る前の私

こんにちは、zakifarmsです。
今回からは、今から19年前の2005年1月に遡って、私が初めてライブハウスでアカペラを見た記憶を思い出しながら、見る前と後の間に起きた認識の変化と、その時感じたアカペラという音楽の魅力について、語っていきたいと思います。

私が見に行ったのは、当時関西を中心に活動していた「Real Blend」というグループでした。
場所は東京・吉祥寺にあるライブハウス、Planet K。
正直、楽しみにしていたというよりは、人付き合いの一環で足を運んだ、というだけの状態で、音楽自体を楽しもうとは感じていませんでした。

アカペラ=合唱・ゴスペルだと思っていた

その理由として最も大きなものは、アカペラ=合唱・ゴスペルのような音楽ジャンルの1つ、だと思っていたことでした。

参考までに、私の過去ハマった音楽を紐解くと以下のとおりです。Sing Like Talkingだけは若干のゴスペル要素がありますが、それ以外はJ-POP(ロック寄り)の音楽嗜好が強かったのです。

中学(1988~1990)→BOOWY
高校(1991~1993)→B'z
                                     X Japan
                                     Sing Like Talking
大学(1994~1998)→L⇔R
社会人(1999~)     →Mr.Children

一方、アカペラ界隈は1997年あたりからゴスペラーズが注目され始め、1999年のハモネプ放映を契機に、当時の高校生や大学生を中心に本格的なアカペラブームへと発展しました。
しかし、その頃既に社会人になっていた私は、日々の仕事に忙殺されてブームを感じるどころではなく、当然のようにアカペラ自体にも興味を抱くことはありませんでした。

これは「アカペラあるある」の1つですが、アカペラはジャズやクラシックのように音楽ジャンルの一つとして誤解されることが多く、それ故当時の私のように「アカペラ未体験」の人は、ライブでも知らないジャンルの曲が延々と続くのでは、、、と思うことが多いようです。
しかし、ライブが始まってすぐに、その先入観は見事に覆えされます。

アカペラはジャンルではなく、スタイル

  • born to love you(クイーン)

  • Zip a dee doo dah(ディズニー)

  • 木蘭の涙(スターダストレビュー)

  • レイニーブルー(徳永英明)

  • Love(Mr.Children)

セットリストを完全に覚えていませんが、1時間近い「Real Blend」のステージ(これもある意味凄い)で、印象に残ったのがこれらの曲です。
特に一発目の「born to love you」。
これで完全にハートを持っていかれました。
「アカペラで、ロックをやれるのか。。」

メインボーカルをやや低音の女性がパワフルに担当しつつ、分厚いコーラス混成3枚+分厚いベースボーカル&ボイスパーカッションの、いわゆるフル装備6枚編成。
ポピュラーな曲だけでなく、ロックやJ-POPの名曲をアカペラで完全再現してきた「Real Blend」に、終始衝撃でした。
「アカペラは音楽ジャンルではなくスタイル。だからこそ、ロックもポップスもクラシックもジャズも全部、楽器を使わずアカペラでやれるよ。」
私にアカペラの可能性と魅力を突きつけた1曲は正にこれだった、と今でも感じています。

アカペラライブを見た後の私

そんなこんなで、私の音楽観に強烈なカウンターパンチを喰らわせた、Real Blendのアカペラライブが終わりました。
帰りの小田急線で、振り返りながら思ったのは、「すごい」「また見たい」

そして不遜にも、、、

「これならオレにもできるんじゃないか❓」

こんな悶々とした気持ちを抱えながら、2005年のZakifarmsは少しづつ動き出します。
次回はもう少し、「Real Blend」のライブのどこに衝撃を受けたのかを綴りつつ、その後私が起こしたアクションについて、語っていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?