ユースカドースカ(同人誌感想)

どーすか。ユースカ。
私が参加している同人誌のユースカ最新号が発売になりました。ということでその4号の感想を書く。本当は会ったことがある人が描いている事実とか、そういうの嫉妬するし、一方で一緒に載っているの嬉しいし、すごくモヤモヤする。そういう状況のため、純粋な読者になりきれていない。しかしその分を差し引いてもかなり密度の濃い本になっていると思う。以下ほぼすべての作家に言いたいことをいう!全部褒める!

・表紙
ブリッジの絵はいつもかっこいいし、こういうたくさん色使うのいいですわ。堂々の横使い。GJ!

・寺沢氏の扉写真
いつも素敵だけど、今回は新宿のイーグルというバーのメニューの写真みたいでやっぱり素敵。

・夏次系
流石。前半のフワフワモヤモヤに対して、ちゃんんと落ちてるし。
・ブリッジ
絵もいつものようにカッコいいながら、中盤の「別にいいよ」というところまで、最高にいい。ここまでだけで単行本一冊になるほど好き。

・谷口
いつもユースカに面白いのぶつけてくる。彼女の描く女の子の顔がいつも目がでかくて本人とは正反対方向の美人を描くあたり根が深いな。知らんけどな。私は目が小さい系の美人がタイプです。それから私がいじめられてた中学の同窓会にいくときどんな気分だったか本人に聞いてほしいです。

・山本美希
絵がすごくきれい。もっと長く読みたいです。

・座二郎
今回は初めてトーン使ったんだけど絵の評判は悪くなくてホッとした。あと写植が凄く工夫されてて良かったよ!自分で思ってたより面白い話に見えたよ。森さんさすがです。

・太田基之
目白くん「ら」
私はすっごい好きなんです。このスラップスティックシリーズ。家で主人が撃たれてる瞬間の猫とか、異様にドライなセックス描写とか。

・真造圭伍
これでジオラマからの時代に一つの区切りがついちゃったなあ。感慨深い。私も田町の家を引っ越すとき漫画描いたけど恥ずかしくて見せられない。妻は「ユースカメンバーで一番キャズムを超えそうなのは真造圭伍だけなのではないか」と言っていた。いけ!俺たちはいいから先へ!あの溝の向こうへ!

・ぱうひろ
ぱうひろの漫画はいつの日もガールズバンドみたい。それもいい。それから姉さんの子育て感みたいな、主婦感覚みたいのも見てみたい。あと絵の上手いヤンキー感のも読みたい。

・笠辺さん
いつも最高です。本当に。星新一の短編を読み始めた時の、話がどう展開するか全く先が読めないけど凄い安心感ある感じ。安定して爆発してる。どうやったらそんな漫画描けるんですか?それに加え女の子激可愛い。

・サンディクロスワード
これが入ってるとぐっと雑誌の格が上がるというか、新橋の居酒屋店長が振るい落とされるというか。キュー、アックス、ガロ!

・嘉江
この人の絵は二枚ほど購入してリビングの目立つところに飾っています。 本人はツチカからの影響が強いと謙遜してますが、全然別物です。前回までは2人だったけど、今回は3人。たしか2人の時は母との会話をそのまま使っていると本人が語っていた。このまま10人位出てきたら面白いね。知らんけどな。

・金子朝一
好きなのよ。朝一のフワッとした話。特にオチのところ。こないだ聞かせてくれたあの話もう一回聞かせてくれよ。「どうやったらユースカのそのポジションゲットしたんすか?」と言う若者の話を。

・ひらのりょう
天才でも女の子に振られるんだね。谷口が描いてたひらのくんが振られた話と合わせて読みたい。それにしてもこんな設定ほかの誰が思いつくか。そして缶詰オチへ。素晴らしい。赤瀬川源平の缶詰でも猫に食べさせればいいさ。俺も26くらいで彼女に振られてもうこの世の終わりみたいな気分になったよ。いまの嫁と知り合ったのはその後のことだ。すぐだよすぐ。

・新星エビマヨネーズ
本当に不思議な人だ。今回は偶然にもひらのりょうへアンサーソングになってる!これはテンションあがる!この雑誌の奇跡、ケミストリィ~!

・サヌキナオヤ
あの、懐中電灯のカット!!いい!!なんか当初の予定よりページ数減ったようなこと言っていたけど、いい!懐中電灯!

・本秀康
「あいつかわんねえな」というタイトルですか。先生もかわんない!いい意味で。私以外のみんなも思ったはず。最新の作品でもあり、初期の傑作選にも入っていそう。

・error403
いやあ、、、これはもう、、、俺がなにか言わなくても、、、素晴らしすぎるでしょう。すごいなあ。腰抜かしました。全編甲乙つけがたい中、今回ベスト1です。なんかラーメンズの名作コントみたいだ。本筋とは別に団地の階段部分がすごく強調されたパースもかっこいい。

・鴨田潤
音楽をあきらめて漫画をやっている僕からすると、音楽があんなに最高なのに、こんなことまでこなして嫌になっちゃうなあ。指定されている楽曲もyoutubeで聞きましたが好みです。これ、みんながもっと聞きながら読みやすいようになんか一工夫できないかなあ。QRコードとか、ベタだけど。ユースカは何を聞きながら読むかってすごい大事だと思う。

・西村ツチカ
すんごい絵、、、しかし、、、しかしだ。尊敬しているからこそあえて言わしてもらうけど!大変素敵よ。一編の詩のような、よく読むと呪いの言葉のような、、大変価値のある作品です。だけど、あなたはもっと日の当たる商業誌に行かないといけない存在です。あの溝(キャズム)を超えていってください。

・かつしかけいた
最近のかつしかさん、徐々に漫画が緩やかにお話しとしてまとまっていってるのが大変興味深い。なんか情景の連続がひとつの話へ昇華し始めてる。その息吹。

・嫁入りランド
前後のお話し部分が最高です。いや、そこ褒められてもあれかもしれませんが、私のペンネームの元になった「安楽★座太郎」というバンド時代の相方の本名が岩田でしたから、彼が初代イワタだったのかもしれません。

・ズボンドッグス
この二人の組合せ初めて聞きましたが、いいじゃん!光源氏のファーストアルバムのサビが終わったと思ったらまた次のサビが連続するあの感じ。あれ思い出しました。

・オノマトペ大臣
肩書きが「会社員、ラッパー、愛妻家。」だって。私の肩書き、「会社員、漫画家、愛妻家」にします。ほぼ同じですね。大臣はあのにこやかなオーラ込みでいいラッパーだと思うので、苦悩はあると思いますがやはり露出した方がいいと思います。そういう私もいつ会社で問題になるかいつもヒヤヒヤしながら生きていますが、雑誌系の顔出しは解禁しました。知らんけどな。

・おまけstag
いいじゃんこれ、店長もキャズム超えてくれ。頼む。

以上。おしまい。
長かった。すごい時間かかった。
しかしこれくらい必要だ。

ところで私、いままでユースカが発売されるたびに「座二郎」で検索して誰かが感想を呟いていないか必死にエゴサーチしていたのです。でもあまりヒットしないのであきらめました。しょうがないね。このラインナップじゃ。ユースカドースカ!

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