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成功の鍵はメンタルコントロール!トレーダーのメンタルは常にさらされている

常にメンタルが影響を受け続けているという職業は少ないと思います。

しかし、トレーダーは絶えずメンタルの影響を受けており、その影響度合いが結果を左右する点で、プロのアスリートに類似していると言えます。

FX関連の書籍には、メンタルの強化を重要視しているものもあります。
もちろん、これは含み損が大きく膨らんでいる場合でも、必ず戻ってくると信じて耐え忍ぶということではありません。

当初はメンタルの重要性が抽象的で理解できませんでしたが、トレードはメンタルへの影響を受けざるを得ないため、自身のメンタルを制御できなければ成功は難しいと言えます。

では、どのような影響をメンタルは受けているでしょうか?
それは、「欲望」「恐怖心」「慢心」「怒り」です。
この4つの感情がメンタルに及ぼす影響を、私の経験に基づいてお伝えします。

(1)これからトレードに向かう時に生じる「欲望」
先ず、チャートを目の前にして、相場環境分析からエントリーまでに「欲望」の影響を受け、特にエントリーの瞬間に最も影響を受けます。
「欲望」に支配されると、勝つことしかイメージできず、”早く稼ぎたい!”という衝動から、勝てるポイントまでエントリーを待つことができずフライングエントリーを行ったり、資金管理を軽視して、取引ロット数を大きくしてエントリーするなどが起こったりします。

(2)エントリー後に生じる「恐怖心」
エントリー後に生じる「恐怖心」は、相場が期待通りの方向に動くと解消されますが、逆行した場合に強まります。
含み損が拡大すればするほど、恐怖心の影響は増大し、冷静な判断を鈍らせるため、損切設定をずらしたり、躊躇したりして大きな損失を被る可能性が高くなります。

(3)(2)の結果が勝ちトレードであった場合に生じる「慢心」
トレードで勝った場合に生じる「慢心」は、連勝や利益額の大きさに比例して影響を受けます。
そして、強い「慢心」は大きなしっぺ返しを引き起こす可能性があります。
私が経験したのは、連勝が続いた時に発生しました。
連勝しているため、”これでFXの攻略法は完璧だ!”や、”ここから資金を急激に増やせる!”といった「慢心」の感情がメンタルを支配しました。
強い「慢心」は高ロットの取引を誘発しました。この状態で(2)のエントリー後の逆行が発生しました。先程までの「慢心」の制御は容易ではありません。
負けを認めることができない心理状態が、損切をずらし続け、大きな損失を被ることになりました。

(4)(2)の結果が負けトレードであった場合に生じる「怒り」
トレードで負けた場合に生じる「怒り」は、特に「自信のあったトレードにおいて負けた時」や、「前に行ったトレードで得た利益を飛ばした時」に強くなります。
私の場合、先のトレードで得た利益が減った時に最も怒りを感じていました。その後のトレードが明らかに雑になり、無謀なエントリーが繰り返されました。
ちなみに、「連敗」した時は、「恐怖心」の影響も受けるため、(1)に戻った際に”取り返したい!”という「欲望」と、”次も負けたらどうしよう!”という「恐怖心」が入り乱れ、過度な緊張感からトレードができなくなったりします。

FXを続けていく以上、これらの感情の影響は、いかにメンタルが強くても避けることは難しいものです。
そのため、メンタルを鍛えるという発想ではなく、これらの感情を受け入れつつ、影響を最小限に抑えることが重要です。

そのための対策として、相場環境分析からエントリーまでの一連のトレード手順を機械的に行うということです。

私の場合は、
①長期足の相場の方向は上なのか下なのか?
②エントリーポイントは相場の方向に沿っているか?
③取引ロット数と損切幅は、損切許容額(証拠金×2%から4%)から算出されているか?
④期待通りに動いた時の決済はどうするか?

これらの問いに対して、明確な根拠があった場合のみ、トレードを行うということであれば、メンタルの影響は限定できるはずです。

ちなみに、現在、自分のトレード結果を公開していますが、実践する中で気付いたことは、普段のトレードに比べて、想像以上の「恐怖心」を感じていることです。
克服できるよう、努めていきたいと思います。

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