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私がFX専業トレーダーを目指さない理由

みなさん、こんにちは!今日は「私がFX専業トレーダーを目指さない理由」についてお伝えしたいと思います。

専業トレーダーを目指している方も多いと思いますが、もちろん私自身もその道を考えたことがあります。しかし、FXトレードを通じて得た経験から、専業トレーダーは目指すべきではないと判断しました。

賛否両論はあると思いますが、これからFXを始める初心者の方に、ぜひ読んでもらいたい内容です。


トレーダーという職業の特性

さて、専業トレーダーになるにあたって認識しておかなければならない点があります。

まず第一に「生活費を稼ぐ」ということです。これは言うまでもなく、絶対にクリアしなければならない課題です。

次に、トレーダーという職業が一般の仕事とは異なるということです。
それは、トレードが「能動的」ではなく「受動的」であるという点です。

どんな職業でも、業績を上げるための対策は能動的に行うことができます。たとえば、売上を上げるためにマーケティングを強化したり、生産性を向上させるために効率を改善したりする方法があります。

しかし、トレーダーはその特性上、相場の状況に合わせなければならない受動的な職業です。つまり、トレードに適した相場状況が整わない限り、トレードによって収入を得ることができないのです。


私が想像する専業トレーダーの軌跡

ここで、Aさんという架空の専業トレーダーのちょっとした軌跡を想像してみたいと思います。

Aさんは、サラリーマンとして働きながら、2年前にFXを始めました。
1年目は勝ったり負けたりを繰り返しで、年間を通じてマイナスの結果となりましたが、2年目はトレードのコツを掴み、見事に30万円の資金を10倍の300万円にすることができました。

Aさんの中でFXに対する絶対的な自信が生まれます。『これならFXに集中した方が効率よく稼げるのではないか!』と考え、勤めていた会社を退職し、専業トレーダーとして独立します。

運用資金は、その後も増え続けた400万円です。Aさんは、これからは会社に縛られることなく、好きな時間に好きなだけチャートを眺めて、トレードに専念できると意気揚々としています。


専業トレーダーAさんの試練

専業トレーダーとなって最初の1週間、Aさんはサラリーマン時代の月給の約半分の収益を獲得します。『この調子でいけばかなりいけるな!』と気持ちもさらに高まります。

しかし、2週目を迎えるとどうでしょう。レンジ相場が続き、トレードチャンスがなかなか訪れません。結局、月曜から木曜までチャートを見つめ続けるだけの日々が続きます。

Aさんは、10倍の成績を叩き出した昨年にはなかった相場状況を経験することになります。

ここでAさんのメンタルに変化が生じます。それは「不安と焦り」です。
そして金曜日、その不安と焦りによって、本来のトレードポイント以外の場所でトレードをしてしまい、損失を出してしまいます。

Aさんのメンタルはどうなるでしょうか?
説明するまでもありませんね。

その後も、資金は増えないばかりか減っていく恐怖に耐えられず、Aさんは再就職活動を始めます。

これが、私が思い描く専業トレーダーの軌跡です。


専業トレーダーの難しさ

ここで質問です。あなたは専業トレーダーとして、ただチャートを眺めるだけで1週間過ごすことができるでしょうか?
それが、2週間、3週間となっても大丈夫ですか?

ここで一つの反論があると思います。取引可能な通貨ペアの数は、通常30以上はあるので、例え経済状況が悪くても、すべての通貨ペアでトレードチャンスが来ないということはないという意見です。

確かに、使用する取引業者や取引プラットフォームによって異なりますが、主要通貨ペア、クロス通貨ペア、エキゾチック通貨ペアを含めると、一般的に30から70種類程度が提供されています。

しかし、トレード手法と通貨ペアには相性があるはずです。昨年までAさんがトレードしていた通貨ペアと異なる通貨ペアを採用して、果たして上手く機能するでしょうか?
機能すれば問題ないですが、機能しない場合、さらなる損失が輪をかけてメンタルを襲うことになります。

私は、SNSで見かける多くのトレーダーが、他の収入源を持っている理由がここにあると思います。サラリーマンとして働いていたり、自身のトレード手法を教材として販売したり、ブログを開設してアフィリエイト収益を得たりと、さまざまな方法で収入を得ています。
これは、トレードが必ずしも安定した収入を保証するものではないことを理解しているからでしょう。


まとめ

前回の記事(【知識の落とし穴】FXトレードで勝つための以外な真実)で相場は不確実であることを紹介しましたが、不確実な上に、自分の意思ではどうすることもできないのが相場です。

これが、私が専業トレーダーを目指さない理由です。

私は、他に収入源を持ちながら、落ち着いてチャンス相場を待つことができる兼業トレーダーとして活動することを強くおすすめします。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。この記事が少しでもお役に立てたなら、嬉しく思います。次回もお楽しみに!

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