見出し画像

FXのルール破りはクセになる!その理由と対処法

みなさん、こんにちは!

今日は、FXにおけるルール破りについてお話ししたいと思います。

かつての私はルールを破ることが常態化しており、その悪習慣から抜け出すのに苦労しました。しかし、ルールは損失を避けるために非常に重要であり、守らなければ資金を失うことは避けられません。

では、

  • なぜルールは破られてしまうのか?

  • なぜルール破りは習慣化しやすいのか?

  • どのようにすればルールを守れるようになるのか?

今回は、これらの疑問に対する答えを、私自身の経験を交えながらお伝えしたいと思います。

ルール破りが習慣になってしまっている方にとって、改善のヒントを得られる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。


ルール破りの代表格「損切りずらし」と「損切キャンセル」

FXトレードでルール作りが必要な理由は、感情に流されて判断すると大きなリスクを伴うからです。そのため、感情を排除し、事前に決めたルールを機械的に実行することが求められます。

トレーダーが決めるルールは、相場環境の判断、エントリータイミング、損切設定に大きく分けられますが、トレード経験の少ない方には、これらを厳守するのが難しいと感じることが多いと思います。

中でも、特に難しいのが損切設定のルール厳守です。

私がよくやってしまったルール破りが、「損切りずらし」と「損切キャンセル」でした。

「損切りずらし」は、設定した損切位置にレートが近づくと、その位置をさらに遠くにずらしてしまうこと。「損切キャンセル」は、設定した損切を完全にキャンセルし、歯止めをなくしてしまう行為です。

これらは非常に危険な行為に加え、クセになりやすいリスクも孕んでいます。

では、なぜこの二つの行為がクセになりやすいのかを詳しく見ていきます。


「損切ルール破り」がクセになる原因

損切ルールが破られる根本理由として、「得すること」よりも「損すること」を強く嫌がるという人間心理を説いたプロスペクト理論があります。

例えば、100円もらえると嬉しいけれど、100円を失うことの方がその何倍も嫌な気持ちになるという理論です。

この理論は、人は必ずしも合理的に考えるわけではなく、感情や損を嫌う気持ちが選択に影響を与えることを説明してくれています。

次に「損切ルール破り」がクセになる原因についてですが、

みなさんは、エントリー後にレートが逆方向に動き、当初設定していた損切ラインにレートが近づいた時に、損切をずらす、もしくは損切設定をキャンセルした結果、レートが反転して、結果的に勝ってしまったという経験はないでしょうか。

また、設定した損切ラインにタッチして損失確定の後に、レートが思惑方向に反転し、ポジションを持っていれば、利益確定で終えることができていたという悔しい思いをしたことはないでしょうか?

このように、本来危険な行為と理解していても、たまたまルールを破った結果が良い方向に転んでしまうことがあるのです。これは、上手くいけばいくほど厄介なものになります。これがクセになる理由です。

頭で理解していても、このような経験を得た感情がルールを守ることを許さないのです。

特に、トレード経験の少ないトレーダーが含み損を抱えた場合、高確率でプロスペクト理論が発動し、損失確定を避けようと、いとも簡単にルールが破られてしまいます。

しかし、ルール破りが染みついてしまった場合、改めることは非常に難しくなります。どうしても改めることができない場合、痛みを伴う大きな損失を被ってしまうことになりますが、取返しのつかない損失では手遅れになります。

損切ルール破りの習慣化は、麻薬に染まっていく危険性と同じようなものと認識しなければなりません。

最初は小さな妥協でも、続けるうちにそれが当たり前になり、やめられなくなってしまいます。

気づいた時には、取り返しのつかない損失を被る確率が高くなりますので、絶対に改めなければなりません。


ルール破りを改める方法

では、どうすればルールをしっかり守れるようになるのでしょうか?
その鍵は、ひたすらルール通りに損切を行い、それに慣れることです。

たとえ損切ラインに達した後に相場が反転して、当初の思惑通りに相場が動いたとしても、それを悔やむ必要はありません。

むしろ、計画通りに損切を実行できたことをポジティブに捉えるべきです。

ルール厳守を積み重ねることで、次第に感情的な反応が薄れていくのが実感できると思います。

トレーダーをいう職業は、短距離走ではなく長距離走ですから、目先の損失は、長期的な視点でみれば大したことではありません。しかし、目先の損失に過剰に反応し、避けようとすると、長期的には大きな悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

以前、FX関連の書籍で読んだ内容ですが、ヘッジファンドなど多額の資金を運営するトレーダーたちは、極めて非人間的で、感情が表に出ず、ルールに従って淡々とトレードをするそうです。

一般投資家が手に負えない多額の資金を運用している訳ですから、そうならざるを得ないことも理解できます。

当然、勝っていても、負けていても、いつでも同じ精神状態でトレードに臨んでいるため、負けを認めなければならない時は、一切の躊躇なく損切も断行するそうです。彼らはあらかじめ厳格に決められたトレードルールに沿って実行するだけなので、「嬉しい、悲しい、つらい、放漫、躊躇、迷い、後悔」などは無縁なのでしょう。

つまり、ルールの徹底を積み重ねることで、感情の入る余地が無くなり、結果的に、勝っても喜ばない!負けても悲しまない!ポジション保有中もドキドキしないなどのメンタルが形成されていくのだと思います。

つまり、ルール破りを改め、”如何にマシーンになれるか!”は、トレードルールを強い意志で忠実に繰り返し、慣れていくしかないのです。


まとめ

日常生活が社会のルールを守ることで成り立っているように、トレーダーもトレードのルールを守ることで、トレードを継続することができます。

そのため、厳格なルール作りが必要ですが、それ以上に大切なのは、そのルールを強い意志を持って厳守することです。

「ルールの厳守」は、長期的に安定して資金を増やし続けるために欠かせない、必須のスキルです。

トレードは感情との戦いでもあります。時に誘惑に負けそうになることもあるかもしれませんが、そこで踏みとどまることが成功への鍵です。

ルールを守ることで、あなた自身のトレードスタイルが確立され、より一貫した結果を得ることができるでしょう。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てたなら、嬉しく思います。次回もお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?