STEP Tokenomics(和訳)
概要
Step Financeは、ユーザが自分のウォレットに関連付けている全てのLP、トークン、ファーム、ポジションを集約し、様々な有用な"指標"や"視覚化"を用いて、使いやすいダッシュボードに表示するポートフォリオ視覚化プラットフォームです。Stepは、DeFiユーザが情報に基づいた意思決定を行うために必要な全ての機能と情報を備えた、一日中開かれているページになることを目指しています。
また、"Step"では、ユーザがダッシュボード内からお気に入りにのプロトコルに直接アクセスすることができ、ファーム、プール、スワップ、自動化戦略などを利用することが出来ます。これらの負荷価値サービスの多くは手数料で行われ、その手数料は$STEPトークンを買い戻し、$STEPトークン保有者に分配されるために使用されます。今回は、$STEPトークンの背後にあるトークノミクスについて説明します。
ベースとなる機能
Stepは、Solana上に構築された関連したプログラム(スマコン)に接続して問い合わせを行い、ユーザへの表示や取引に必要な情報を取得することが出来ます。Stepが実装している(または実装予定の)コア機能は以下のとおりです。
ウォレットバランス:
個々のアドレスに関連付けられた全てのトークンをダッシュボードで表示し、複数のウォレットアドレスを1つのビューに統合したり、選択したベース通貨での時間経過による価値を表示するオプションがあります。
LPトークンビュー:
Solana AMMで保有している現在のLPトークンに関連する情報を入手し、プールの長期的なパフォーマンス、対基準通貨/保有量、手数料収入、無期限の損失、利回り、APYを可視化することが出来ます。
イールドファーミングとステーキング:
Stepでは、Solanaで現在行われているイールドファームのひょうを提供し、どのファームにもワンクリックで簡単にエントリすることが出来ます。このページでは、イールドファームへの参加、撤退、報酬の請求を行うことが出来ます。また、このページではSolanaのバリデータノードでのシングルアセットステーキングも行っています。
DEXポジション:
Solana上の全てのDEXが使用されている、またはフォークされたベースとなるAMMはSerumです。これはフルオーダーブックのDEXで、ユーザはサポートされているあらゆるトークンの売買をすることが出来ます。Stepでは、現在のウォレット残高、オープンオーダ、未決済残高など、Serumのユーザーポジションに関連する上表が表示されます。
投資戦略:
Stepは、2021年2月のSolana DeFi Hackathonで、自動戦略プラットフォームとして設立されました。このページでは、"DCA"、"EMA"、"RSI"など、ユーザが参入できる自動化戦略を取り上げ、将来的にはユーザが、独自のカスタム戦略を作れるようになる可能性を秘めています。
スワップアグリゲーション:
Solanaの全てのプログラムはコンポーザブルであるため、流動性が、様々なプールやAMMプログラムに分散してしまう可能性があります。StepはDeFiのアグリゲータであり、Step内でスワップアグリゲーションを提供することが出来ます。
設計
StepがSolanaエコシステムのフロントページであるためには、デザインが重要です。STEPチームは、"Step.finance"をSolanaエコシステムを利用する人全員が毎日使用するページになることを目指しています。STEPは、STEPダッシュボード上の他の全てのプロジェクトをカバーし、ユーザが自分のウォレットに関連付けている全てのコイン、LP、ファーム、ポジションを簡単に利用できる"ウォレットビュー"を提供するものになります。
主なデザイン:
・ダッシュボードは、NETの価値があるユーザーアカウントを直ぐに表示出来るハイレベルなものでなければいけません
・ユーザは、情報を紹介して、自分のウォレットに関連する基本的な値を見ることが出来る必要があります
・人第一主義とし、まるで人々が既にDeFiと接しているような超自然的にインタラクションを行う必要があります
トークノミクス
$STEPトークンは、ユーザ、トークン保有者、チームの間に明確なインセンティブの整合性を確保し、全てのDeFiユーザの利益のために、Stepが持続的かつ精算的な方法で成長し続けることを可能にします。従って、$STEPトークンは、時間を掛けて価値を構築する強力な基本的価値の発生構造を持つことが重要です。
概要:
最大供給量:1G(10億枚)
排出期間:2年
週毎排出削減量:-4%
エアドロップ供給割合(%):1%
ファウンダー供給割合(%):20%
ファウンダーロックアップ:2年間のロックアップ。6ヶ月ごとに25%刻みで権利確定。
トレジャリー供給割合(%):12.219%
プレセール投資家:11.780%
プレセールロックアップ:2年間の権利確定。1年後に50%、2年目に残り50%が利用可能。
コミュニティ&エコシステム供給割合(%):55%(LPと取引実行者)
トークンタイプ:SPL(Solana Native)
原則
・$STEPトークンへの価値付与が重要なポイント
・2年間の排出スケジュールで、毎週4%ずつ削減。初期のリスクテイカーは報われ、新たな供給が循環することで、時間の経過とともに減少し、買戻需要が維持または増加した場合には、長期的な価値の構築に役立ちます。他のイールドアグリゲーター(Harvest、Pickle、Yearnなど)と同様のトークノミクスを反映しています。
・STEPのネイティブステークスプールには、新たな排出はありません。これにより、価値のあるTVLの発生する活動からの供給が希釈されます。
・"取引実行者”とは、Stepプラットフォーム上で手数料の発生する取引を実行するユーザを指します。将来的には、このようなインセンティブを与えることも考えられます。
・コミュニティ報酬の排出率は、"LP"と"取引実行者"の間で毎週分割されます。割合は時間の経過とともに変化します。発売時点での配分は、取引実行者が60%、LP作成者が40%です。
・トレジャリーは持続可能かつ、トップの人材に支払いが出来るだけの供給力があるべきです。
・Stepの手数料の80%がSTEPステーカーに、残り20%がトレジャリーに入ります。
ステーキングと買い戻し:
1.Step.financeは、$STEPトークンのために単一のアセットプールを持ちます。
2.このプールはエミッションがありません。Step.financeで得た収益からのみ収入を得ています。
3.Stepは、step.finance上のサービスに対して手数料徴収し、手数料の80%をステーカーに、残り20%をトレジャリーに分配します。
4.また、STEPには、新たなエミッションを受けるインセンティブ付きの流動性プールがあります。発売当初は、STEP/USDC、そして潜在的にはRAY/STEPがこれにあたります。
価値の発生
プロジェクトの成功には、STEPが実際に収益を上げ、トークンに価値を付加することが必要不可欠です。そのため、トークン自体にもいくつかの価値発生メカニズムがあり、正のフィードバックグループの中でポジティブな関心とインセンティブを更に生み出します。以下は、チームがSTEPプラットフォームに実装しようとしている価値発生の仕組みのリストです。
トランザクションフィー:最も基本的でシンプルな価値の発生は、STEPがSTEPプラットフォーム条の特定のやり取り(スワップ、イールドファーム、自動化戦略、ブリッジなど)に対して、手数料をとることです。この手数料収入の大部分は、STEPトークンの出資者に支払われ(80%)、残りの20%はトレジャリーに保管されます。
買い戻しと分配:STEPの核となる価値発生の仕組みは、プロトコル内のトランザクションフィーによって発声した収益からSTEPトークンを買い戻し、それをステークホルダーに分配するというものです。これにより、STEPトークンをステークする際のネイティブAPYが得られ、トークン保有者とチームのインセンティブをSTEPプラットフォームの成功に合わせて調整することが出来ます。このAPYは、LPがこのプールに賭ける流動性に比例して付与されます。
供給量排出率の低減:供給量の排出量は、大きな崖を作らずに時間を掛けて減らしていくべきである(SWRVでは排出量の90%が崖となり、TVLが7億ドルから300万ドルに減少し、人々がプロジェクトを忘れてしまったり、離れてしまったりしたことが明らかになっています。)最適なシナリオは、一定の割合で時間をかkて新規の排出量を徐々に減らしていくことです。STEPの場合、この排出量削減は、コミュニティとエコシステムリザーブの週4%となります。需要が安定または増加し、排出率が低下すると、買い戻し量が新規排出量を上回る変曲点に達し、STEPトークンにNETの正の買い圧力がかかります。
アグリゲーション:Step Financeのプラットフォームの核は、AMMスワップや、イールドファームなどの様々なユーザーアクションのアグリゲーターとなることです。StepはAMMスワッププールの流動性と価格発見を向上させるために、Solana上にスワップルータを実装し、また、LPへのシングルアセットエントリー/出口のLPへの変更、利回りの自動計算、イールドファームボールトのかんりなど、イールドファームのための多くのツールを提供します。これらのサービスで徴収した手数料は、STEPステーカーに還元されます。
ロックアップ:ユーザにコインを市場から撤退させるインセンティブを与えることは、潜在的な売り圧力を軽減し、需要が横ばいまたは増加している場合には、NETポジティブな買い圧力を確保するための1つの方法です。STEPは様々なロックアップLPプールを導入する予定です。ここでは、トークンは特定の期間ロックされ、すぐに引き出しが可能なステークプールと比較して、より高い排出率または、ステーク収益を共有することが出来ます。
自動化取引戦略:STEPは自動化取引戦略プラットフォームとしてスタートし、この機能を構築することを常に意図しています。Solanaには様々な自動化されたボールトや取引戦略の契約があり、STEPはSTEPダッシュボードでユーザに公開します。STEPでは、これらのボールトに出入りする際に手数料を徴収し、一部の戦略についてはパフォーマンスフィーも徴収する可能性があります。これらの手数料は、STEPのステーカーに発生します。
Stake for access:STEPのステークホルダーであるユーザが利用できるようにする予定の投資指標、分析、ポートフォリオサインサイトは数多くあります。"Stake-for-access"は、サブスクリプションや有料プランよりも優れたモデルであり、STEPトークン保有者に付加価値を与えます。
フィアットとDeFiの統合:Stepは、Stepを経由してSolanaへのフィアットのオン/オフランプを処理できるアームレングスウィジェットを実装する予定です。これにより、Stepのエコシステムに多くの資金が投入され、Stepの戦略やスワップに生産的に使用され、StepがSolanaエコシステムへの出入りの中心となることが保証されます。Stepには、開発の準備が整った段階で、フィアットのパートナーが参加します。
Referrals:"Referrals"は、1INCHなどのDeFiプロジェクトが効果的に活用しているように、クリプトの世界では付加価値を高めるメカニズムとして成長しています。あるユーザがウェブリンクを介して他のユーザを紹介した場合、手数料の一部を受け取ることが出来ます。Stepはこのシステムをスワップやその他の自動化戦略にも導入する予定です。
クロスチェーンインテグレーション:マルチチェーンに対応することは、STEPファイナンスの中心的な原則です。Solana上で開発中のいくつかのブリッジがありますが、我々はそれら全てをサポートし、恐らくそれぞれのトランザクションに対して少額の手数料を取ります。ブロックチェーンを追加することは、STEPにとって、より多くのTVL、ユーザ、収益源に繋がる道です。
ガバナンス:
Step.financeには3人のコアチームがあり、最初はこのプロジェクトの方向性を導くこととなります。最初、ガバナンス機能は実装されていませんが、チームは、STEPトークンが確立された後、意思決定プロセスへのトークン保有者のさらなる関与を前向きに検討しています。
プロジェクトの初期段階では、ファウンディングチームがプロジェクトの方向性と開発をコントロールすることが重要です。プロジェクトのライフステージにおいて、STEPの継続的な発展のためにファウンダーの日々の直接的なインプットが必要ない段階に達した後にのみ、ガバナンスDAOが検討されます。
結語:
これはSTEPトークンの初期のトークノメカニズムであり、いつでも変更される可能性があります。Stepチームは、"Step Financeは、誰もが自分のポートフォリオを監視するために毎日開くプラットフォームであるべきである"という基本理念のもと、Stepプラットフォームの価値を生み出すことに注力しています。そのためには、ユーザに注目してもらうことで、$STEPトークン保有者に利益をもたらすような付加価値を提供する方法が数多くあり、チームは今後の最適な選択肢を常に検討しています。
STEPトークノミクスの更新については、このブログだけでなく、"https://docs.step.finance "でお知らせします。これには、手数料の具体的な計算方法も含まれます。現時点での一般的なルールは、手数料の80%がSTEPステークプールに、残り20%がトレジャリーに保管です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?