分散型オークションの幕明け（和訳）

https://medium.com/burnt-finance/the-dawn-of-decentralized-auctions-fc771012b224

著:Burnt Banksy

 伝統的な資産の発行と販売のために用意されたシステムは、分散化された未来には適していません。暗号資産は、より大きな市場価値を獲得するために成長しており、この成長中の資産クラスを中心に適切なインフラを構築する必要があります。

 NFTが暗号資産市場全体のかなりの部分を占めるようになったことで、これらのユニークなNFTの買い手を確保するための方法として、オークションが一般的になってきています。これまでにも、中央のオークションでいくつかの重要な販売が行われてきましたが、これらのオークションには否定できない欠点があります。オークションはコストが高く、時間がかかり、小規模なプレイヤーにとっては不利なものです。

 Burnt Financeでは、これらの欠点を解決するために、慎重に設計された非中央集権型のプロトコルを構築しています。本記事では、中央集権的なオークションシステムの3つの主要な欠点と、分散型プロトコルがNFT発行者にとってどのように有利な条件をもたらすかについて、さらに詳しく説明します。

時間がかかり、機会損失が大きい

 多くの中央集権的なプロセスと同様に、オークションも官僚的で時間のかかるものです。Christie'sやSotheby'sなどの大手オークションハウスを利用して資産を売却しようとするクリエイターは、長いプロセスを経ることになり、有利な市場環境で素早くオークションを調整しようとする売り手にとっては、非常に不利な状況になります。

 Christie'sの場合、最初に提出した後の審査には、最大で3～4週間かかることがあります。クリプト市場では、このような時間枠の中で状況が激変することがあります。下のデータは、過去3ヶ月間の暗号市場参加者のセンチメントの変化を示しています。2021年5月の開始時と終了時の差だけでも膨大なものになっています。このような感情の変化は、暗号資産のオークションを成功させるか、それとも大幅な値引きでの販売を余儀なくされるか、あるいは全く売れないかの違いとなる可能性があります。

（Source:Alternative.me)

  しかも、3〜4週間のレビュープロセスはほんの始まりに過ぎません。その後、売主は数週間にわたる契約書へのサインや様々なロジスティック作業に追われることになります。Sotheby'sの出品者も同様のプロセスにさらされます。商品は販売の6〜8週間前に提出しなければならず、オークションが無事に行われるまでの法的手続きも負担になります。

🔥 Burnt Solution: Burntプロトコルには、あらかじめ決められたオークション条件が組み込まれています。このプロトコルのルールに賛同する出品者は、迅速にオークションを開催することができます。出品者は、どのような種類のオークションを行うかを自在にコントロールできます。Burnt Financeプロトコルは、英式、オランダ式、抽選、ボンディングカーブなどの一般的なオークション形式に対応しています。

法外な料金体系

 官僚的な管理と長い販売プロセスだけがデメリットではありません。売り手がオークションを成功させることができれば、買い手には高額な手数料が課せられます。中央管理型のオークションハウスの大半は、バイヤーズプレミアムと呼ばれる、オークションで落札した人が支払う手数料を徴収しています。

 Christi'sの場合、このプレミアムは売却価格の総額の25％にもなります。このような高額な手数料は、入札者が追加コストを負担することになるため、購買活動の強い阻害要因となります。これでは、売却を成功させる確率も、売却される資産に対して魅力的な価格を確保する確率も下がってしまいます。

(Source:Christie's)

 しかも、そのプレミアムは完全にオークションハウスの管理下にあります。Christie'sが3年の間に3回行ったように、オークションハウスは自らの判断でプレミアムなどの料金を引き上げることができます。

🔥 Burnt Solution:分散型のプロトコルでは、その運用に伴うオーバーヘッドが少ないため、手数料を大幅に削減することができます。Burnt FinanceプロトコルでNFTを購入したユーザーは、わずか1％の手数料しかかかりません。このプロトコルのネイティブトークンであるBURNTを保有するユーザーは、手数料を1％から0.1％に引き下げることができます。BURNTトークンは、Burnt Financeプロトコルのガバナンスにおいて重要な役割を果たしており、保有者はアップグレード提案に投票することができます。このような分散型のガバナンスにより、裁量的な手数料の引き上げや略奪的な行為を防ぐことができます。

中小規模参加者には不利な条件

  主要ハウスでのオークションを希望する出品者は、最低条件を満たさなければなりません。例えば、Sotheby'sはニューヨークでの美術品委託の最低額が5,000ドルであるのに対し、Christie'sはそれすら明示されていません。このような状況は、規模の小さい参加者にとっては不利です。このような状況は、小規模なプレーヤーにとっては不利であり、彼らはより高い手数料とより小さな市場のある小さな会場に頼らざるを得ません。

 中央集権的なオークションハウスは、"クリプトと分散型金融の倫理に反しています"。それらは、暗号資産業界によって確立されたパーミッションレスの特性から大きく外れています。

 売り手候補は、オークションをコーディネートする資格を失う可能性のある主観的および客観的な基準を受けます。最低販売価格は、出品者としての資格を失う可能性のある一連の基準の一つに過ぎません。政治的スタンス、観客、美術史、評判なども、出品者が中央集権的なオークションを行うことを妨げる可能性のある要素です。

🔥 Burnt Solution: Burnt Financeプロトコルにおけるパーミッションレスの性質により、プロトコルにおける所定のコードと構造に従うことを望むすべての潜在的な売り手がアクセスできます。この仕組みにより、出品者は幅広いオークションを調整することができ、コードの変更は上述のガバナンスプロセスを通じてのみ可能です。

必要なインフラ

 現状では、中央集権的なインフラは、成長する分散型資産の市場と織り交ぜられています。多くの場合、そのような資産の所有者は、様々なニーズを満たすために中央集権的なインフラを使用し続けています。例えば、クリプト市場の取引量の大部分は、中央の取引所によって支えられています。

 しかし、上述したように、このようなインフラを使用することには様々な欠点があり、分散型技術の本質に反することになります。暗号資産の保有者が同じニーズを分散して実行できるようなインフラを構築する必要があります。オークションに関して言えば、Burnt Financeがそのインフラになります。

Burnt Financeについて

 Burnt Financeは、Solanaで初めての完全に分散化されたオークションプロトコルです。Burntは、ユーザーが自分の手でオークションを行うことを可能にし、完全にパーミッションレスなエコシステムであらゆる資産のミントと取引を可能にします。Burntのプラットフォームは、合成資産（synthetics)、NFT、デジタルアセットなどのオークションをサポートします。独自のSolanaベースのアーキテクチャにより、Burntは比類のない取引速度とごくわずかな手数料を実現しています。

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