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アニメ虹ヶ咲からティザーPVを振り返ってみる話
ラブライブ!総合マガジンVol.4(2020/01/30発売)に掲載されたティザービジュアルと当初アニメジャパンで公開予定だったティザーPV(2020/03/22公開)を覚えているでしょうか。
それぞれコンセプトを示すようなセリフがちりばめられたもので、総合マガジンとPVとで1人2種類用意されています。意外と振り返ってる人がいなかったので、今回はさらっとテレビアニメとの答え合わせを試みました。
キャラクターごとに総合マガジン→PV順に載せています。PVだけで登場した侑ちゃんはド直球なので割愛しました。先に結論を書いておくと、意外とすっきりしない具合に...。
上原歩夢
「新しく見つけた私の夢・・・・・・。ゆっくりでも"一歩ずつ"進んでいきたいな」
第1話「はじまりのトキメキ」なのか第12話「花ひらく想い」なのか難しいところですが、強いて言うならば「新しく見つけた」の表現からは2回目以降の夢を彷彿させるので何かしらのハードルを乗り越えた後(すなわち後者)を意識したものでしょうか。
「歌も踊りもできないことだらけ。でも、"あなたと一緒"なら・・・・・・ 」
こちらは明確に第1話「はじまりのトキメキ」から練習を重ねていく序盤を彷彿とさせます。
中須かすみ
「かすみんはみんなのアイドル!だから一番"かわいい"を目指します!」
第2話「Cutest♡ガール」で描かれた内容でしょうね。いたずら好き設定がオミットされた変更点はありましたが、世界が違っていても全くブレないのが中須かすみでした。
かすみんはかわいいだけじゃなくって、"楽しい"ステージを作りたいんですっ!
それが結実した場所から振り返ると第13話「スクールアイドルフェスティバル」でしずくとせつ菜を交えてやった舞台が印象的のように思います。個人的にはスクスタよりもみんなで楽しいことをやろうとする意識が強いのがテレビアニメの中須かすみだと思いました。
桜坂しずく
「私だけの"表現、伝えたい"気持ち・・・・・・。この場所で見つけたいです」
言っているようで言ってない...。一歩踏み込むと、第8話「しずく、モノクローム」のあとに晴れやかになったしずくからかすみや同好会に向けてこうしたセリフが出たらしっくり来そうなセリフです。どちらかといえば本編が終わったあとの話にも感じられます。
「"私らしさ"ってなんだろう。演じるだけでいいのでしょうか」
第8話で自分をさらけ出せないしずくを意識するようなセリフです。そのソフトな言い方からは本編のシリアスさを全く予見できないのが振り返りで感じる温度差です。
しずくのセリフはどちらもどことなくスクスタ版を想起させる言い回しなので当初から少し変わったのだろうかと思わせる節がある気がします。
朝香果林
「クールに"セクシー"に。やるからには完璧を追い求めてみせるわ」
近しいところは第5話「今しかできないことを」Cパートで「トップを取ってみせるわ」とかすみに答えるところや、第9話「仲間でライバル」Aパートで「手を抜けない」と話しているくだりでしょうか。ただ、全体的に具体的な場面よりも朝香果林像を示した表現って感じがします。
「こんな私、"誰にでも"見せるわけじゃないんだからね」
ここまで前向きな見せ方ではありませんでしたが、普段見せない一面が明らかになったと言えば第9話全般、とりわけダイバーフェスのパフォーマンス前の一幕にあたるでしょう。
宮下愛
「いろんなことをやってきたけど、まだまだ"楽しい"ことに挑戦してみたいっ!」
第4話「未知なるミチ」でスクールアイドルを始めた愛さんのくだりと比較的一致しているように思います。
「むずかしいから"燃える"んだよ!愛さんに任せなさいっ! 」
第4話で正解を見つけていく愛さんを彷彿とさせるようで、どちらかといえば第5話「笑顔のカタチ(〃>▿<〃)」で璃奈と向き合う姿勢に近い雰囲気もあります。
近江彼方
「彼方ちゃんは"大切な人"のためにがんばるよ。でも、今はちょっとお昼寝・・・・・・」
近江彼方のイメージにはぴったりですが、こと第7話「ハルカカナタ」に関しては昼寝(と過労)が問題として取り上げられたこともあり、ストーリーに照らすとあまりそぐわない言い回しに感じられます。第7話の後に差し込まれるならまだしっくり来ませんか。
「夢の中は、彼方ちゃんの"とっておき"の時間なんだ・・・・・・」
第13話のお昼寝ライブで部分的に実現したように見えます。ただ、とりわけ彼方(の昼寝)と夢についての話はテレビアニメでは殆ど言及されていないので実はハマらなかった(描けなかった?)セリフと考えられます。
優木せつ菜
「みんなが抱いた"大好き"という気持ち、私と一緒に伝えましょう! 」
優木せつ菜の人物像と目指す方向性としてはしっくりくるものですが、本編に照らしてみるとピンポイントでは描かれてこなかったため、意外とそれらしき下りが見当たりません。見方によっては廃部になった最初の同好会で目指そうとしたものに近しい雰囲気にも感じます。
「知りませんでした。私の中にこんな"気持ち"が眠っていたなんて・・・・・・」
こちらも殆どかすっていません。第3話「大好きを叫ぶ」で描かれたのは知らずに眠っていた気持ちではなく自ら封じ込めた気持ちを侑に解き放ってもらい復活する話でした。
以上から優木せつ菜のセリフは答え合わせができません。深読みすればDIVE!へ繋がるようにも見えますがピンと来ないですね。
エマ・ヴェルデ
「スクールアイドルは"憧れ"。私もそう思ってもらえるような存在になりたいな」
本編で明確に言っていたわけではないですが、第5話「今しかできないことを」をはじめスイスからやってきた流れから推して計れそうなところはあります。
「自分もがんばらなきゃいけないけど、"みんなのこと"も気になるんだ」
第5話では果林のことを気にかける描写が大きく描かれ、第6話でもさりげなく璃奈の変わらない表情を気にかけたりと気を配れる様子は節々で描かれていたように感じます。
天王寺璃奈
「・・・・・・伝えることは苦手だけど、本当はみんなと"気持ち"を通わせたい」
「私の気持ち、届いてる?・・・・・・"ありがとう"、みんな」
どちらも第6話「笑顔のカタチ(⸝⸝>▿<⸝⸝)」で沿う形と言って差し支えなさそうです。どちらかといえばボードの位置づけがスクスタとアニメで正反対のアプローチになったりとセリフから読めない面での変化が見受けられる物語でした。
結局のところ:ざっくりとしか言えない
ざっくり総括すると殆どの子は何かしら彷彿とさせる展開が見受けられますが、腑に落ちないのは彼方やせつ菜でしょうか。もっとアニガサキを読み込んでると見えるものが違うのかもしれませんが...。
全体的に人物像に寄せた感じがありますが、ある程度その通りっぽくてもしずくのようにスクスタ版の人物像っぽいものも見受けられます。先行して作られた「未来ハーモニー」ですら先の話が決まってなかったと監督がツイートしていたこともあり、とりわけ腑に落ちない2人を見てるとスクスタをベースとした初期構想に沿った内容くらいに理解しておくのが良いかもしれません。エンディングのクレジットでも協力にKLabとEDEN'S NOTESが入ってますし。
結果的にアニガサキ固有の個別回が描かれて引き込まれた点において、実際に描かれたもので良かったと個人的には考えてます。ティザービジュアルで璃奈を制止するせつ菜の謎で盛り上がったりしたのが懐かしいですね。
...第2期のティザーPVは最後のファンミかな...?
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