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原点回帰、かがり火のような人であれ


第一章、はざまの人

小さい頃から、いろんな人が周りにいた。
肌の色が違う人、使う言葉が違う人、考え方が違う人
みんなが一緒に遊ぶには、そこには壁が多すぎて
その壁を乗り越えるにはどうすればいいのかを考えている子供だった

英語圏の友達がすこしと日本語圏の友達がすこし。
誰かを仲間はずれにするのは嫌いだからみんな一緒に遊びたいけど
みんな言葉が違うから難しい。
だから、通訳になるのが夢だった。
でも、通訳になったら僕は一緒に遊べなくなるんだよね。

誰かが、大人はそういう人を連れて来れるからいいよね。
そう言った時に思った、どうして子供は通訳を呼ぶことができないんだろう
そこから芽生えた、架け橋になりたいという想いと、
繋がりたいけど繋がれない、
話したいけど話せない
繋がって欲しいけど繋がってもらえないときのもどかしさ。

第二章、うつろう人

移動が多い子供だった。
転勤に、留学に、受験に、
学校が変わって、住む場所が変わって、友達も全部変わって。
新しいところに来たら当たり前のように友達がいない。
友達を作るのって、なかなか難しいよね。
難しいと、やろうと思わなくなるよね。
そうやってずっと引っ込んでいたら、その癖がついた。
でもそんな状態だと生きていくことはできなくて、
変わらなきゃと思った。
少しぐらい無理してでも、変わっていくぐらい
生きていくには無理がつきものだと思った。
無理を続けていくことで、自分の限界値が増えて、
少しずつできることが広がった。
そのうちそれが自信につながってきた。

第三章、あかるい人

明るい人って二種類いるよね
もともと底抜けで明るい、元から明るい人と、
明るく振る舞える人
僕は完全に後者なんです。ほんとです
本当は根暗なんですけども、
友達がいないと寂しいので、
そして寂しいのは嫌なので明るいんです。

だからこそ明るくすることは得意だし、
暗い人を見つけて明るくすることも得意。
だって自分がそうだったから、
過去の自分を見ているようですぐに手が動いてしまう。
ひとりぼっちはさみしいもんな。わかるよ

最終章、灯るい人間、赤るい人間

あかるい人からもう一歩踏み出した今は
人を照らすように動く人
でもちょっとまって?
たすけてほしいってそんなに気軽に言えることないよね
それに気づいてから、今度は自分が前に出るようになった。

なって気づいた。あんなに引っ込み思案だった僕も、
人のためなら自分はいくらでも前に出ることができる。
なにかの理由を見つければ、自分はいくらでも動くことができる。
悪目立ちでも構わないし、滑稽でも構わない。
燃え盛るような赤は、炎の目印であり、太陽のようにあたりを照らす
そして焚き火のように気軽に立ち寄れる
かがり火のように気安く話せる
そんな人でありたいと思った。


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