ダメ出し聞きに来てくれる後輩の皆様へ



売れてないヤツのダメ出しなんて全力で聞くなよ!!!!!!!!!!!




松竹所属で11年目。
ベテランでもなくフットワークが軽くて手軽に呼べるけどそこそこの芸歴はある、そんなよき所に収まっている僕はありがたいことに松竹出たての後輩のライブのMCをさせてもらう事が多い。
松竹も養成所の人数がよしもとさんに比べるお微増だか増え続けており、必然的に昔よりレベルもかなり上がっている。
そんな僕なんかよりスゴい子達が終演後、作家さんに列をなしダメ出しを受けるのだが僕にも並んでくれるのだ。
もちろん全力で応える。
気づいた事は全部伝える。
その全てに嘘は無く、間違った事を伝えているつもりもないのだが、
でもその子達のリアクションが
「全部その通りです!そうします!」
だと残念に思ってしまう自分がいる。

天邪鬼と言われてしまえばそこまでなのだがせっかく顔を合わせて2つの考えがぶつかったのだから討論がしたい。
そうすることでこっちもきっと気付かされる事がある。成長しろがある。
(討論は僕には仕掛けてもいいよという意味であって作家さんに仕掛けて僕と違ってちゃんと嫌われたりしても責任は取らないよ☆)
まぁ心でフツフツと「何言うてんねんコイツ」となっていてくれてればいいのだが100で受け取られるとしんどく感じてしまう。
そもそもダメ出しなんてのはプロ(作家さんや売れてる人)がやったとしても3割だけ正解な程度で売れてない先輩がやるダメ出しなんて1割合ってりゃいい方なのだ。
打率ぐらいに考えてくれりゃいい。
なぜなら所詮他人だから。
そのネタの事を1番考えたのはあなた自身だから。
作家さんや先輩はそれぞれのジャンルでプロかもしれないが、ことそのネタにおいて1番労力を割き、1番向き合ったのはあなたなのだから。
ちょっと長めのアンケート用紙と思って欲しい。
いや、アンケートの方がリアルなお客さんの声なのだから場合によってはアンケート用紙以下だ。

1度昔のコンビで有名な作家さんにダメ出しを受けにいったことがある。
僕達は当時全てのネタの冒頭にツカミを入れ、そこからネタに入っていた。
しかしその日のネタはどうしても唐突に本題に入った方がおもしろいテーマだったため、ツカミ無しでいきなり本題に入った。
作家さんはダメ出し開始から
「ツカミは?いつもやってるやん」
とおっしゃられた。
僕は自分の考えを説明したがそれでも納得してもらえず
「いつもツカミ入れてる人がそのネタだけ入れないなんて有り得ない」
と言われた。
僕は「それで言うたら𓏸𓏸さん(めっちゃ売れてる人)は△△のネタだけツカミ入れてないですけどねぇ。アレも突然話し出した方がおもろいネタやからやと思うんですよ。それはどうですかね…?」
作家さんは言った。
「アレは…その…登場してきた時の歩き方にもう人間味が出てるから。ツカミやってるのと一緒や。」









ズルいやろ!!!!!!!!!!!!!!
そんなんなんでもありやんけ!!!!!!!!!!!!
こんなんで飯食えてんなよ!!!!!!!!!!!!!!




この話がしたかっただけの記事かもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?