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GLIM SPANKYを聴こう

GLIM SPANKYは、松尾レミと亀本寛貴による日本の音楽ユニットである。
所属レコードレーベルはUNIVERSAL MUSIC JAPANの社内レーベルであるVirgin Records。

1960 - 70年代のロックやブルースを基調にしながら、独自の感性と現代的な感覚で昇華させたナンバーによって新しさを感じさせるサウンドを鳴らし、幅広い世代を唸らせる男女2人組ロックユニット。
デビューしてすぐにテレビ局プロデューサーのYOU-DIE、いとうせいこう、リリー・フランキー、みうらじゅんといった音楽好きの業界人に絶賛される。
また、松任谷由実、野宮真貴、佐野元春、桑田佳祐、加山雄三といったミュージシャンからも絶賛された。

古いロックを軸としているが決して現代のシーンに背を向けているわけでも単純に昔の音楽の再現をしているわけでもない。
単に古いブルージーなサウンドにしても逆に今風のサウンドに迎合しても仕方ないので、自分たちにしか出せない音を目指している。
レコーディング機材もヴィンテージなどに拘ることはなく、むしろ最新機器を使って現代に生きている人が聴いてぞくっとくる音を探して作っている。

2人の野望は「日本語の楽曲で世界に打って出ること」。
洋楽にルーツを持ちながら日本語で歌うのは、自分たちの音楽を世界に発信するにあたって「日本人なので日本語で表現したい」という思いと海外の人に聞かせるには彼らに出来ないこと、つまり日本のエッセンスを打ち出していかなければいけないという考えからで、その上で世界に通用するロックサウンドやワールドワイドなリズム、現在の日本で流行しているものといったそれぞれ関係ない文脈を合体させるようにしている。

バンド名は松尾が好きだったケルト文化の伝説や幻想文学に由来するもので、ゴブリンのような鬼の持つ“GLIM”(グリム=灯火、かすかな光り)という幻想的なイメージの言葉と、これから音楽業界に一発殴りこんでやるという意味で“SPANK”(スパンク=平手打ち)という攻撃的な要素を持った言葉を掛け合わせて名付けた。
そしてこの名前が「幻想的な曲もあれば攻撃的な曲もある」という音楽性も表現し、バンドの方向性を決定づけた。

楽曲の多くは松尾による作詞作曲で、まず松尾が歌詞と短い弾き語りのデモを作り、亀本と一緒にそれをブラッシュアップして行く。
大まかなメロディーとコード進行がある程度決まったら、亀本がサウンドの方向性やギターリフ、ベースやドラムのフレージング、ビート感などを細かく詰める作業に入る。
あるいは簡単なギターコードだけを決めておいて、それぞれ松尾は曲を、亀本はリフを考えて、お互いに出来上がったところで合体させるという方法もある。

長野県松川高等学校1年生の時(2007年)、文化祭でコピーバンドをやりたかった松尾レミが中心となってGLIM SPANKYを結成。
軽音楽部が禁止されている学校だったためか楽器をやっている人間はほとんどおらず、ドラマー以外は全員初心者だった。
文化祭が終わって半年ほどするとギターとベースのメンバーが辞めてしまい、代わりに1学年上の亀本寛貴を含む先輩2人が加入。
最初はELLEGARDEN、BUMP OF CHICEKEN、ASIAN KUNGFU GENERATIONなどをコピーしていたがすぐにオリジナル曲を作り始め、その4人で本格的に活動を開始。
その頃からすでに松尾がソングライティングを手掛けていた。

2008年12月、ソニーミュージック主催の「ロック番長」で優勝。

2009年5月、長野県飯田市で開催された野外フェス「Famers' Heaven09」に出演。
8月に行われた「閃光ライオット」では全国5500組の中から14組のファイナリストに選ばれる。
当時、亀本は愛知学院大学に進学していたが、バンド活動のために週1回長野に帰っていた。

2010年2月、地元に残るドラムとベースが脱退。
松尾は東京でのバンド活動のために日本大学芸術学部への進学を決め、松尾の誘いにのった亀本も埼玉県の大学を受け直して上京。
4月にサポートメンバーを加えてバンド活動を再開した。
同年11月には渋谷芸術祭にて上映された諸沢利彦監督のドキュメンタリー映画「ROAD SIDE#2010」に出演。
2011年の「ROAD SIDE#2011」にも出演している。

2012年7月に下北沢GARAGEにて行われたFoZZtoneの「REC OK! TOUR」追加公演のオープニングアクトとして出演。
同年12月亀田誠治主催の「子亀祭」に出演。

2013年4月に新宿紅布にて行われた友川カズキと騒音寺のツーマンLIVEにオープニングアクトとして出演。
12月に初の全国流通盤「MUSIC FREAK」をSPACE SHOWER MUSICからリリース。

2014年3月にツアー「FREAK ON THE HILL」を開催。

2014年6月、ユニバーサルミュージックジャパン内のレーベルEMI R(現・Virgin Music)より1stミニアルバム「焦燥」でメジャーデビュー。

2015年2月に1stシングル「褒めろよ」を発売。
テレビ東京系ドラマ「太鼓持ちの達人〜正しい××のほめ方〜」の主題歌に採用される。
7月よりNHK Eテレ「ビットワールド」内でオンエアのアニメ「秘密結社 鷹の爪 DO」のエンディング曲として「WONDER ALONE」が流れ、9月25日放送回にはそれぞれ架空ユニット「グリグリスパパンキー」のメンバー“ルミ”と“メカ本”としてアニメに出演してアフレコも行った。
同月、1stアルバム「SUNRISE JOURNEY」をリリース。
7月から8月にかけて、JOIN ALIVEやFUJI ROCK FESTIVAL、SWEET LOVE SHOWERなどの野外音楽フェスティバルに出演。
10月には東京・赤坂BLITZにてワンマンライブを実施。

2016年1月に2ndミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』を発表する。
3月、渋谷eggmanにて開催されたイベント「第1回Virgin Rocks」でホストを務める。
4月よりLINE LIVEで配信されるアニメ「秘密結社 鷹の爪 GT」のエンディングテーマに「夜明けのフォーク」が選ばれ、実写パートに当人たちも出演。

2017年9月に3rdアルバム『BIZARRE CARNIVAL』をリリースし、同年10月からワンマンツアー『BIZARRE CARNIVAL Tour 2017-2018』を開催する。

2020年10月、第25回「信毎選賞」を受賞した。

2020年2月、上白石萌音に提供した楽曲「From The Seeds」配信リリース。
5月、テレビ朝日系木曜ミステリー『警視庁・捜査一課長2020』主題歌「Singin’ Now」配信リリース。6月、完全宅録の新曲「こんな夜更けは」配信リリース。
10月、5th Album『Walking On Fire』リリース。同月、第25回「信毎選賞」受賞。
11月、自身初のオンラインワンマンライブ「GLIM SPANKY STREAMING SHOW 2020」配信。
11月発売の布袋寅泰コラボレーションアルバム『Soul to Soul』に「Savage Sun feat. GLIM SPANKY」収録。

2021年2月、新木場USEN STUDIO COASTにて「GLIM SPANKY ONE-MAN LIVE “Walking On Fire” 2021」開催。
2月発売のDISH//アルバム『X』に「未完成なドラマ」楽曲提供。
6月、『風は呼んでいる / 未完成なドラマ』2曲配信リリース。(風は呼んでいる」はabn長野朝日放送開局30周年テーマソング)
6月発売の上白石萌音カバーアルバム『あの歌 -2-』にTHE BLUE HEARTS「青空」・Fishmans「いかれたBABY」アレンジ&演奏参加。
7月発売の松本隆トリビュートアルバム『風街に連れてって!』に南佳孝「スローなブギにしてくれ(I want you)」カバー音源収録。
8月、亀本が劇中歌にギター参加したスタジオジブリ「劇場版 アーヤと魔女」公開。9月29日、UA「情熱」カバー音源配信リリース。
10月、アルバム3タイトルのアナログ同時発売。
10月から12月にかけて、全国ワンマンツアー「GLIM SPANKY Live Tour 2021」開催。
10月、バーチャルシンガー・花譜への提供楽曲「鏡よ鏡」配信リリース。
11月、MONJOE「I'm In A Groovie feat. GLIM SPANKY」配信リリース。

2022年1月発売、スタジオジブリ『アーヤと魔女』劇中登場バンドのアルバム作品『アーヤと魔女 SONGBOOK ライムアベニュー13番地』に参加。
4月27日、サントリーウイスキー『角瓶』新TV CM楽曲「ウイスキーが、お好きでしょ」(石川さゆりカバー)配信リリース予定。
5月、東京&大阪にて「GLIM SPANKY 野音ライブ 2022」開催予定。

今夜は、松尾レミのハスキーヴォイスを聴きながらみんな踊ろう。

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