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INUを聴いたことがありますか

INUは町田町蔵を中心として構成された日本のパンク・ロックバンドである。
1979年に結成され、1981年にアルバム『メシ喰うな!』を発表。同年のうちに解散した。

1977年、大阪府で当時高校生だった町田町蔵を中心に結成されたバンド「腐れおめこ」が前身で、ローリング・ストーンズやチャック・ベリーなどのオーソドックスなロックンロールをレパートリーとしていた。
1979年にINUへ改名し、セックス・ピストルズに触発されつつ、リチャード・ヘル&ヴォイドイズやパブリック・イメージ・リミテッドなどの影響も受けたポストパンクへと転向した。

1981年3月1日に1stアルバム『メシ喰うな!』でメジャーデビュー。
結成時のメンバーはボーカルの町田、ギターの林直人、ベースの田中 "オショウ" 敬介、ドラムスの西森武史。
町田以外のメンバーは一定せず、『メシ喰うな!』発売時は、ギターは北田昌宏、ベースは西川成子、ドラムは東浦真一というメンバーだった。
なお代表曲「メシ喰うな!」は腐れおめこ時代からのレパートリーである。

私は『メシ喰うな!』を友達に借りて初めて聴いた。
その荒削りさに衝撃を受けた。
既に町蔵は関西では有名人で多くのファンがいた。
そして関西学院大学の学祭でINUを観たのだった。

デビュー後、間もなくINUは解散してしまい、町田は「FUNA」「人民オリンピックショウ」「絶望一直線」「至福団」「愛慾バンド」「天井天国」「淫如上人&ミラクルヤング」「北澤組」「町田町蔵バンド」など新たにバンドを組んでは解散を繰り返しつつ、音楽活動を続けた。
INU解散後しばらく経った1984年10月25日、1979年3月25日のINUのライブ音源を収録した2ndアルバム『牛若丸なめとったらどついたるぞ!』が発売された。

町田町蔵は本名の町田康として1996年には処女小説『くっすん大黒』で文壇デビューし、2000年に小説『きれぎれ』で第123回芥川賞受賞した。
以後は主に作家として活動している。

1979年のINU結成から40年目にあたる2019年、ロックフェスティバル「夏の魔物2019 in SAITAMA」で町田はINU SPECIAL SETLISTとして「フェイド・アウト」「つるつるの壺」「メシ喰うな!」「インロウタキン」「おっさんとおばはん」「気い狂いて」を歌った。

あなたも今夜は町田町蔵ワールドに触れてみませんか。

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