オフィスのタイルカーペット張り替えと地下室とアルバイト

弊社はこの間、地下(!)にある30平方メートル程度のオフィスを借りた。地下だけに不人気物件だったらしく、前の入居者が出て行ってから、少なくても1年以上は誰も入っていなかったようだ。建物自体は14,5年前に竣工しているそこそこ新しめの建物だったが、入居したときのタイルカーペットの状態は土足前提だったようで、かなり汚かった。アルバイトの1人が熱心にダイソンで掃除してくれたのでそこそこマシにはなったが、そもそもタイルカーペットの寿命というのはそんなに長くないらしく、なるほどそれじゃあ仕方ないよねと張り替えることにした。ちなみに、最初はクリーニングで済まそうとしたが、かかる費用が6〜7万円と張り替えの見積(10万円ぐらい)とあまり変わらなかったので、執務環境の整備という意味で無駄な投資でもないなぁ、ということで張り替えることに。

施工対象となる床面積はだいたい30平方メートル(9坪、18畳)、見積の段階で不動産仲介の紹介の内装業者の見積が高いな(20万程度)と思い、Webで見つけた大雄装工さんで別途お見積をお願いしたら11万ぐらい。なるほどね。大雄装工さんは、Webからの問い合わせへの返信も早く、工事のクオリティにもまったく不満のなかった。現地調査にいらしたときに聞くと、「どこの仲介業者に発注しても、最終的に下請けで回ってくるところは同じですからね」と。前は下請け仕事がメインだったけど、Web経由の直接受注に絞り始め、それでも売上は上がっているとのこと。そりゃ、何もしてくれない中抜業者に払うお金もったいないもんね。

不動産・建築関係は、前時代的な不明瞭な請求項目や、中抜き体質がひどい。これはIT業界、特にSIerも同じかもしれないけど、Webで調べれば詳細や、直接業者に問い合わせできるような時代に、さも「お客さんのご要望をオーダー単位に落とし込むことができるのは自分たちだけ」みたいなことをまだ続けているからなんだろうな。もはや知識とコネクションを参入障壁にするのは時代遅れなわけなので、特に不動産周りは一度仕組みがぶっ壊れてくれないかなとすごく思う。なんで稼働に比例せず、賃料に比例した紹介料を払わなければいけないのか、未だに納得がいかない。。。

というわけで、NEW GAME!に搭乗する架空の企業である株式会社イーグルジャンプの内装に合わせたタイルカーペットを選び、アルバイトが終電逃した時用のベッドになるソファーも購入・設置。

そもそも弊社は地下室という、概ね日勤で人が常駐するにはあまりよくない環境なのだが、これもアルバイトを含めリモートワークを基本としているからだ。ただでさえ忙しい大学生&大学院生にオフィスに長居して働いた気になってもらって欲しくなく、そもそもたかだか時給2000円程度のために、往復で1時間以上の時間を無駄にしてもらう必要はないと思っている。ただ、たまに気分を変えて秋葉原に買い物に行きたいとか、ゲーセンで遊ぶとか、何故かオフィス引っ越し後早々に配備された5.1ch ホームシアターでガルパンBDを見たいとか、ちょっと集中したい、そういう「たまーに気分を変えてオフィス行くか」というのを実現したいと、会社でアルバイトを雇うことにしようと決めたときからずっと思っていた。

こういうオフィスの設計とアルバイトの業務形態は、自分が経験したアルバイトの中で「良いな」というエッセンスを凝縮したものだ。僕が筑波大の学部生のころ、少し離れたお茶の水でWebシステムを作るアルバイトをしていた先が、まさにこんな感じだった。月に1~2度、つくばから打ち合わせに行き、ついでに秋葉原で買い物をし、終電を気にせずゲーセンでQMAをし、オフィスで朝まで寝たあと朝のTXで対向のギュウギュウ詰めな通勤電車を横目に見ながらつくばに帰るという経験は、僕にとって非常に好ましいものだった。このアルバイトはリーマンショックで仕事が激減してしまい、実際には2年程度だったが・・・弊社も東京オリンピック特需の後はどうなるか分からないが、少なくてもアルバイトにたらふく万世の焼肉を食べさせられるぐらいの利益を確保しつつ、少なくてもあと4,5年は続けたいなぁと思っている。

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