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入院1日目

準備が当日になってもまだできていない

いよいよ入院1日目。
前日のうちに準備万端にしておこうと思っていたのに、なぜか前日に限って具合いが悪くなってしまい、少し微熱まで出て起きていられず、準備半ばで寝てしまった。

幸い朝には体調も復活し、残りの準備をすすめるが「忘れ物をしたくない」という気持ちと出発時間が迫り、焦りでイライラ。手伝ってくれようとしている夫にも八つ当たり。

心配症な私は結局、スーツケース2つ。ショルダーバック2つ。大きな紙袋1つ。+大きなマクラを紐で縛って背負う、、、という何とも二週間の入院とは思えないほどの荷物になってしまった。

こんな感じの抱き枕を持ち込みました。

特にこの抱き枕は、かなり大きく、重さもあるので二つ折りにして紐で縛って持ち込もうとしていたけど、夫が本気でこんなものを持ち込むのか?!と難色を示し、軽い夫婦喧嘩状態。

絶対にこれがないと眠れない!とヒステリー気味に説明し、やっとこ他の荷物と共に車に乗せてもらう。

病院に着いたらまず抗体検査

病院に着いたら、まずコロナの抗体検査から。受付で熱をピッと測られる。
37.3度。え!!熱がある。やはり昨夜具合が悪かった影響か、、。
もしやコロナで、抗体検査引っかかってしまったらどうしよう?と不安が募る。

結果が出るまで1時間。長く感じた。
しかしどこかお気楽な気持ちもあり、コロナなら、コロナで仕方ないか、と待合室でパンとか齧ったりしながら待つ。

無事に陰性となり、いよいよ入室。
付き添いの夫は病棟の入り口まででさよならだ。

何とも感動的な別れ、、、と思いきや、夫はあっさりと「じゃあね」と背中を向けて行ってしまった。とはいえ、夕方には先生から家族への手術説明があるから、また数時間後には夫とはまた会えるのだが。

入院後は忙しい

部屋に入ると思ったよりも広い部屋で驚く。
12畳〜15畳ほどだろうか。
今回の入院は個室をとってもらった。神経質で人のたてる物音や匂いに敏感になってしまうところがあるのと、おしっこが近いので、やはり部屋にトイレが欲しい。特に夜中痛み止めが切れて、数歩移動もきつい時に部屋の外のトイレはきつい。

早速、荷物をほどいて部屋に配置していくが、これが結構難しい。
どこに何を置いたら快適なのかが、なかなか想像力がいる作業で、右往左往しながらすすめるため、時間がかかって仕方なかった。

とりわけ、多めに持ち込んでしまった「お菓子、ふりかけ類、インスタント飲料」がどうやって収納すべきか悩ましい。
結局紙袋で、臨時の収納ケースを使って、仕分け。

整理下手な私には精一杯の仕分け

そんな荷物整理をしている最中も、部屋には色々な人が訪ねてくる。
病院なので、もちろん部屋にはインターホンもなく、ドアには鍵もない。

数回のノックで、失礼しまーす!と秒速でプライベート空間に人が入ってくる感じが、慣れなくて、ノックのたびに身構えてしまう。

初めての病院の食事

病院の事務の方の施設の説明、担当看護師さんの挨拶、薬剤師さんの薬の確認、手術のアンケートのお願い、などなど、、、、。
次から次に人が訪ねてくる中で
初めての病院食、が運ばれてくる。

まさかのミートソース風だった

まさかのスパゲティで驚く。
結構、麺の量もあった。昔の給食のソフト麺を思い出すような味と食感だった。
めちゃくちゃ美味しい!とは言えないが、もちろん不味くはない。

せっかくの記念すべき病院食一食目だったが、
実は直前にコンビニのパンを食べてしまったために、麺を半分ほど残してしまい罪悪感に襲われる。

明日の手術の説明

ようやく室内が片付き、何となく居心地が良くなった頃に、不意に夫が病室に現れた。これから病室で先生の手術の説明があるという。
夫は部屋を見渡し「さすが別料金をとるだけはあるね。居心地が良さそうでw」と感心していた。

先生の手術説明も終わり、夫を病棟の入り口まで送っていく。

何だか名残り惜しそうに帰っていく夫。寂しそう。
私も寂しいが仕方ない。しかし実は私は、寂しいよりも初めての病院生活に興奮していたかもしれない。

5匹の猫の世話と、お店の営業と夫は大変そうだ。。。。頑張ってくれ。

自分のことばかり考えていた

実はあまりにも痛みが強く、その痛みを抱えながら仕事を続けていたので、正直イライラしてばかりだった。今回の入院にあたっても、夫が少しでも自分の意に反するような言葉を言ったりすると、必要以上に責めたてて、怒鳴ったりしてしまった。

だけど、、
正直、もし自分が反対の立場だったら?と思うと急にいたたまれなくなってしまう。夫が背負ったものは大きすぎる。売り上げが減り、1人で営業し、自宅にはたくさんの猫。個室に無理やり入る妻の病院代、、、、。

こりゃ大変だ…。

こうして安心して手術を受けさてくれる夫に感謝をして、入院生活をしなくちゃいけないな。
夫よ、本当にありがとう。

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