百田尚樹氏のニュースに一言(8/18)から 

教科書出版大手・東京書籍の高校生向け地図教科書「新高等地図」が2025年度をもって廃刊になるというニュースがありました。その理由はなんとこの教科書の中に1200ヶ所もの訂正箇所があったからといいますからお粗末なことこの上ありません。
教科書が子供たちの手元に届くまでには「教科書検定」という関門があります。これは民間が著作・編集する教科書の中身が教科書として適切か否かを国が判断するもので、この「新高等地図」ももちろん合格しています。それなのにこれほどの訂正とはいったいなにを審査していたのでしょう。もっとも、今回は地理の教科書でしたが「歴史」の教科書には日本人の子供が使う日本の教科書でありながら「いったいどこの国の教科書なんだ」と思う記述がいっぱいですから、それに比べたら1200のミスくらいどうってことはないのかもしれませんが。
韓国や中国の教科書には日本を貶めるための明らかに捏造された“歴史”があふれています。わたしは何もそれらに対抗してウソを子供たちに教えろと言っているのではありません。「他国を気にして真実を隠すようなことはやめろ」と言っているだけです。特に日本が建国以来一番大きく動いた近現代史を知ることは「1192作ろう鎌倉幕府」と年号を暗記することよりもよほど重要です。(ちなみに拙著「日本国紀」は全13000年のうち最後の100年に下巻すべてを充てています。)
日本人の子供が使う日本の教科書で日本を嫌いになるなんて絶対にあってはいけないのです。WGIPに洗脳された、あるいは他国の顔色ばかりうかがっているような検定員にはさっさと退場いただき、本当に日本国を愛する人が作る教科書で子供たちを健全に育てたいものです。出版物を刊行するにあたっては二重三重のチェックがなされます。しかし所詮人間のすることですからミス0というわけにはいきません。それにしても1200ヶ所って、どれだけいい加減なチェックだったのでしょう。そしてそれだけの間違いを見つけたほうも見つけたほうです。
この教科書は全国シェア8%で約3万6千冊が配布されていましたが、全国の高校生が「あっ、ここにもあった」次から次へと間違いを見つけていったのでしょう。いずれにしてもこの教科書の誤りを見つけ出すことは雑誌の「間違いさがし」より簡単だったことは間違いありません。

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