変わった住居侵入男

●静岡県浜松市で50歳のホテル従業員の男が住居侵入の疑いで逮捕されたというニュースがありました。市内のアパートに住む28歳の女性が帰宅すると、なにやら強烈な違和感があります。「なにかがおかしい」そう思い部屋の中を見回すと、なんと外出前にはなかった、自分が洗濯した覚えのない服や下着が洗濯された状態で室内に干されていたのですからビックリです。
女性が慌てて交番に「外出中に勝手に誰かに入られた」と届け出をしたところ、同じアパートに住む男が別の住人に連れられ同じ交番に出頭してきたのですから2度目のビックリです。
警察によりますと、この男は鍵のかかっていなかった女性の部屋に入り込み、自分で女性の衣類を洗濯していたということです。男の行為が犯罪なのは言うまでもありませんが、鍵をかけずに外出する女性も大概なものです。山奥の一軒家じゃあるまいし、浜松市といえば人口80万人近い大都市です。そんな場所で無施錠とはあまりにも無防備過ぎます。
それにしてもこの男はなぜ洗濯をしてご丁寧にも干して帰ったのでしょう。下着泥棒ならそのまま持ち帰るでしょうし、金目の物を狙う盗っ人なら用事が済めば素早く退散するでしょうし。ひょっとしたら男は筋金入りの「きれい好き」で汚れたままほったらかしにされたパンツに我慢ができなかったのかもしれません。もしそうだとしたら乾いた頃にアイロンをかけに戻ってきたことでしょうが、逮捕されてしまったいま、それも出来なくなりました。
女性もこれに懲りたら今後はしっかりと鍵をかけることです。また、男も今後は大きなお世話はやめましょう。言っておきますが、留守中に勝手に部屋に入って洗濯していいのは田舎から出て来た「おかあちゃん」だけです。

百田尚樹のニュースに一言 令和5年11月5日号より

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