2.形のある商品をよそからもってきて用意する

さてさて、前回の投稿の続きです。

「どうしたら起業できるの?」というシリーズな訳ですが。

まず、起業というのはそんなに難しく考える必要はなく、

・商品
・販売方法

の二つを用意できればいいんですよ、という話でしたね。

そして、商品を用意する方法には、

1.形のある商品を自分で作って用意する
2.形のある商品をよそからもってきて用意する
3.形のない商品を自分で作って用意する
4.形のない商品をよそからもってきて用意する

の4種類がありました。

前回は、
1.形のある商品を自分で作って用意する
についてお話ししたので、
今回は、

2.形のある商品をよそからもってきて用意する

についてお話しします。


形のある商品をよそからもってきて用意するということは、
「仕入れる」ということです。

仕入れる方法は大きく分けて二つです。

それは、

・問屋から仕入れる
・小売商品を仕入れる

の二つです。

問屋から仕入れることを、卸売と言います。
つまり、一度にたくさん仕入れることで、1個あたりの値段を下げることです。

例えば1足5000円の靴は普通に買ったら5000円ですが、
これを10足まとめて仕入れることで、40000円で仕入れられるとします。

ということは、1足あたりは4000円になるので、
定価の5000円で販売すれば、1足あたり1000円の利益が出ます。

なんだか商売っぽいですね(笑)

商売としては非常に真っ当でスタンダードですが、
やはりリスクとしては、まとめて仕入れる分、
それが売れようが売れまいがまとまった支払いが必要になる、

ということです。

なので、個人単位だとこれをやる人はあまりいません。

個人単位の場合は、
小売商品を買ってきて、それを販売する、ということをする方がいます。

例えば、古本屋さんで売っている100円の本を買ってきて、
それをamazonで300円で販売する、などです。

一般には、「転売」「せどり」と呼ばれる方法です。

一時期マスクの転売で問題になりましたね。

この「転売」や「せどり」の問題点は、
仕入れてくる商品を常に探し続けなければいけないことです。

実店舗で仕入れるならば、
足を運び続けなければいけないし、
ネット上で探すとなれば、
やはりずっとネット上で商品を探し続けることになります。

その労力の割に、
あまり大きな利益が取れないので、
時給換算するとあまり割の良い商売とは言えません。

きちんと利益が出てこその起業ですからね。

ということで、
1.形のある商品を自分で作って用意する
2.形のある商品をよそからもってきて用意する
この2つに共通して言えるのは、
「形のある商品」を扱うのは、
それなりにリスクが伴う、ということです。

たくさん仕入れられて、
しばらく在庫を抱えられる資金力があるならば良いかもしれませんが、
そうでなければ、利益が圧縮される傾向になり、
労働ばかりが増えてしまうリスクがあります。

ただ、
・商品をよそからもってきて用意する
ということについてだけ言えば、メリットは大きいです。

起業するなら商品は自分で開発しなければいけない、
と漠然と思い込んでいる人もたくさんいます。

でも、世の中を見てみてください。

不動産屋とか本屋さんなどを見ると、
自社商品ってほぼ0%ですよね?

みんなどこかから商品を調達してきています。

自分以外の人の商品やサービスで、
「これいい!」って思ったものを売り物にして、
売れたら仕入れとの差額を利益にしたり、
紹介料(仲介料)を得たりしています。

考えてみたら、
スーパーやコンビニなんかも自社商品って少ないですよね?
全くないわけではないですが、
多くは他社(メーカー)の商品を仕入れて販売し、
利益を得ています。

インターネット上だと、
「仕入れて販売」という仕組み以外にも、
不動産屋さんのように、
「売れたら仲介料(紹介料)をいただく」
という仕組みもあります。

インターネット上だとこういう
「売れたら仲介料(紹介料)をいただく」
という仕組みを、アフィリエイト、と言います。

「アフィリエイトってなんか聞いたことある」
「怪しいやつでしょ?」

なんて思われるかもしれませんが、
アフィリエイトの仕組み自体は、
仲介料(紹介料)システムをインターネット上に持ち込んだだけなので、
怪しくもなんともありません。

例えば、googleってご存知ですよね?
あの検索システムのgoogleです。

googleは無料で使える便利な検索サービスですが、
何を収益源にしているか知っていますか?

9割以上は「広告料」です。

これはどういう仕組みかというと、
広告を出したい人がgoogleに広告を出し、
googleの画面を経由して
その広告がクリックされてお客さんが訪問してくれたり、
商品が売れたりすると、googleに対して料金が発生する、
という仕組みです。

もちろん料金を支払うのは、広告を出した人、です。

ということはこれも、
仲介料(紹介料)と同じモデルです。
ということは、大きな意味ではgoogleもアフィリエイトをしている、
ということになります。

そう考えると、
世の中の多くの販売の仕組みって、
仲介料(紹介料)の仕組みなんですよね。

つまり、世の中の大半はアフィリエイトみたいなものなんです。

と、
なんでこんな話をしているのかというと、
理由は二つあります。

一つは、
「商品は自分で作って用意しなければいけない」
という思い込みを無くしてほしいから。

もう一つはこれから、

3.形のない商品を自分で作って用意する
4.形のない商品をよそからもってきて用意する

という「形のない商品」の説明をするにあたって、
インターネット上で扱われる商品が増えてきて、
それにしたがって、自然とアフィリエイトという言葉が出てくるようになるので、
この便利な仲介料(紹介料)システムへの思い込みを、
今のうちに無くしておいてほしかったからです。

ということで次回は、

3.形のない商品を自分で作って用意する

のお話をしていこうと思います。

お楽しみに!

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