周りの人がすごすぎて、と諦めてしまいそう

「個人起業をしてみたいとは思ったものの、すでに個人起業をしている周りの人を見ると、明らかに自分よりすごそうに見えて、自分なんかに何ができるのだろう、と諦めそうになります。どうしたら良いのでしょうか?」

という質問をいただきました。

これは実際とても多い質問です。

この質問に対するテンプレート的な回答は、
「周りと比べることは意味がないのでやめましょう」
なのですが、
きっとそれだけだとなかなか納得できないですよね?

なので僕はこんなたとえ話をします。

「伊勢丹とセブンイレブンでは、どちらの方が優れていますか?」

どう思いますか?

おそらくセブンイレブンと比べたら、伊勢丹の方が高級なものを扱っていますよね?

では、伊勢丹の方が優れているのでしょうか?

そうとも言えませんよね?

あなたはここ最近で、
伊勢丹とセブンイレブン、どちらに多く行きましたか?

いや、これは質問が悪いかもしれません。

高級百貨店とコンビニ、どちらの方が多く行きましたか?

きっと多くの人にとって、コンビニの方が来店回数が多いと思います。
これはなぜでしょうか?

それは、
「求めるものがそこにあるから」
です。

つまり、
伊勢丹とセブンイレブンでは、
求められているものが違うのです。

伊勢丹とセブンイレブンを比べると、
ぱっと見では伊勢丹の方がすごそうです。

1店舗当たりの売り上げで言ったら、
おそらく伊勢丹の方がかなり大きな売り上げを持っているでしょう。

でも、
そんなすごそうな伊勢丹と、
セブンイレブンを比べること自体に意味がないのです。

なんて話をすると、
「セブンイレブンだって十分すごい」
なんて反応が返ってきそうですが。

では、
セブンイレブンとコインランドリーではどちらの方が優れていますか?

これも、比べること自体に意味がないですよね?

どんなに1店舗当たりの売り上げがセブンイレブンの方が多くて、
セブンイレブンの方が知名度も高くても、
そもそも需要が違うので比べること自体に意味がないのです。

さて、
あなたは誰と自分を比べているのでしょうか?

その比べている相手は、
本当に比べる必要がある人なのでしょうか?

本当に比べる必要がある人というのは、
「ターゲットを同じくする同業者」
です。

たとえばあなたが起業コンサルタントをやりたいとして、
起業コンサルタント業界なんて、すごい人がたくさんいるわけです。

ターゲットは「起業したい人」

僕も、起業コンサルタントの業界にも足を突っ込んでる人間です。

僕のターゲットもそういう意味では「起業したい人」

でも、はっきり言って、僕よりもすごい人なんか、
この業界にごまんといるわけです。

それでも僕がビジネスを成り立たせることができているのは
なぜだと思いますか?

それは、
「周りと自分を比べるのではなく、自分が助けられる人だけを助けることだけを考えているから」
です。

ある意味、
同業者と自分を比べるという心理は、
いわば保身です。

その考え方には、
お客さんがいません。

初心者だろうが、経験がなかろうが、技術が足りなかろうが、
そんなのは後から学べば良いことです。

「今の自分に助けることができるのは誰だろうか?」

考えると、自分のことしか頭になかった状態から抜け出して、
お客さんのことを考えるようになります。

そうなると、
周りと比べる必要なんてどんどんなくなっていきます。

「今の自分が助けることができるのはだれだろうか?」

と考えるようにしてみてください。

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