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これからのコート選びは『袖』に注目すると上手くいく!

皆さん、こんにちは!
今日はコートの選び方について解説していきたいと思います。コートの選び方とはいっても、様々な方がこのコートオススメ!という風にインスタグラムやYoutubeを通して発信している現代。情報が溢れすぎていて、逆に何を買えばいいか分からなくなっているという状況は何とも皮肉な事のように思います。

この『YYEE lab.』では、少し視点を変えて、「このコートオススメですよ!」「それはなぜ?」の「それはなぜ?」の部分を具体的に明らかにしていきたいと思っています。

その、なぜオススメしたいのか?という部分の理解をこのブログを通じて発信する事で、実際に買い物をする場面になったとしても自信を持って買い物できると思いますし、これからの時代商品の紹介はネットを通じて行う『Eコマース』が主流に移り変わっていくのは必至ですので、画像だけの情報でも「うん。これはいいコートだ」とある程度判断がつくようになると思います。

では、早速『コートの選び方』について解説していきたいと思います。

今日のコートの主流

主となるキーワード

今日のコートの主流。それは、

リラックス感

です。
皆さんも洋服を日頃から追っていると、よく聞く言葉なのではないでしょうか?
ここで、なんだよ。トレンドかよ。じゃあ一生愛用できないじゃん。と思われた方、少しお待ちください!

確かに、現代のトレンドである『オーバーサイズ』と密接な関係性にある『リラックス感』ですが、私は少し違う立ち位置にいると考えております。

少し、歴史を振り返ってみましょう。
トレンドとは、確かに繰り返すモノで、例えば70年代は煌びやかな装飾の時代で、80年代は落ち着いたデザイナーズブランドの時代です。
ここのトレンドキーワードである『煌びやか』を基準でコート選びをすると、確かに次の時代ではあまり登場機会が無いコートになってしまい、次登場するのはおよそ20年後という事になります。

見方を変えれば、現代の主流は『MIX』で落ち着いたアイテムが流行っている時代も、あえて『煌びやかな』コートを合わせるという提案もできるのですが、今回のテーマはここではありません。

では、本題の『リラックス感』に迫っていきましょう。

実は、トレンドは繰り返すモノでも、『リラックス感』というワードは一貫して常にトレンドであり続けたのです。

この写真は、60年代のファッションスターとして名を馳せたジェームス・ディーン。ブルゾンの下にTシャツを着るという着こなしが当時の若者を熱狂させたのです。

60年代の時代背景を見ていくと、大量生産時代へ移行する時代で、まだまだ満足に全員がファッションを楽しむ事が出来ない状況です。街にはまだ上流階級のみがスーツやキチンとした格好で歩く服装格差社会で、街着としてTシャツを着るというのは今でいう『異端児』です。

それが、今はどうでしょうか。

夏は逆にTシャツ一枚でないと「暑いよ。君」とも言わんばかりの時代ではないでしょうか?
人々はトレンドとしてどれだけ人と違う格好をして楽しむか?という問いに対して追求し続けている傍ら、どれだけカジュアルで楽な格好でオシャレを楽しむか。という問いに対しても追求し続けたのです。

つまり、『リラックス感』。言葉を言い換えると、『どれだけ楽に着ているように見せるか。仕事着ではないですよ、というアピールができるか』というキーワードはトレンド関係なしにこれからも永遠に続くのです。

『リラックス感』をテーマにサンプリングされるコート

『オーバーサイズ』と『リラックス感』は見方によれば同じ解釈が出来るのでややこしいのですが、トレンドと少し距離を置いているブランドでも時代を超えてサンプリングしているアイテムというのが一つ存在します。

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