メキシコペソ 7月3週目 メキシコペソは何と連動?
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AMLO訪米
USWというアメリカ、カナダ、カリブ海諸国、120万人の組合員を持つ労働団体が、10対1のアメリカとメキシコの賃金格差是正を訴えています。どういう基準・統計(特に不法労働者ありなし)で出しているのか疑問ですが、格差がこんなにひどいのは意外でした。AMLOも是正したいとは思っていても、単純な問題でないことを理解しているようです。
ホワイトハウスのAMLOとバイデン大統領の発言録ですが、
・国境を越えた犯罪対策
・インフレ対策
・移民労働問題
・T-MEC製品の追加関税撤廃の検討
・特にアジアを除いた北米内でのサプライチェーンの構築
に要約されると思います。移民労働でAMLOは30万人の労働ビザ発給とアメリカ国内での人権保護を要求しましたが、アメリカの大統領がトランプ氏でなく本当に良かったと思います。
結論的にこの会談は、カナダ、アメリカ、メキシコの北米ブロック化と連帯を再確認し、メキシコの政治的、経済的安定を示したと思います。
ペソ下落とリスク回避
メキシコペソの記事を見て一番目にするのが la aversión al riesgo = リスク回避です。特にペソが下がったときには必ずでてくる単語ですが、必ずしもリスク回避の理由のみでペソが売られることはないと思います。
それと最近アメリカとの関係のみでメキシコを見ようとしていました。長期的視点と、ペソ暴落だけを予想するなら間違っていないと思っていますが、短期的なメキシコペソの動きとは違います。
メキシコの鉱物と言えば金、銅、銀で生産額の3分の2ぐらい、それに石油があり、一般的に相関関係があるといわれているのですが、今一度チャートを眺めてみました。(本来なら証拠チャートを添付しようと思いましたが煩雑すぎでギブアップ。特に去年2月後半、6月中旬、11月下旬と今月)
確実に言えるのは、銀と銅は全く関係なし。
石油、金は決定的なものはないのですが、気持ち程度の相関性があるという見方は正しいと思います。今、景気後退懸念と中国経済沈滞で
・石油:120から90
・銀:26から18
・金:2000から1700
・銅:10500から7000
だいたい4月の最高値から20%前後下落しています。メキシコペソが再度1ドルあたり20.00を切るぐらいになるには、これらの需要が上がるまで待つことになるのかもしれません。
また、「テクニカル面から重要な経済情報が出るまでは、1ドルあたり約20.80ペソで安定する可能性が高い」と銀行アナリストが発言しています。また、メキシコ中銀自体が年末のドルペソレートを20.80に想定していると考えると今の相場はいたって正常なのかもしれません。
参議院選挙
日曜日の参議院選挙は自民党の圧勝は予想していたものの、ドル円予想は確信持てないのでノーポジションの様子見。ご祝儀円高から、落ち着いたらロングでいただこうと思っていましたが、結果は円安、さらに黒田発言で追い打ち。日銀は円安とゼロ金利に命を賭けているのでしょうか?
水曜日のアメリカCMIもインフレ率が悪いのはわかっていたので、一旦円高になってリバウンド狙いのロングと思っていたら速攻で円爆下げ。結局、損はなかったものの、予想外しまくって傍観してました。
来週、欧州中銀の政策金利、0.25ポイントの予想が0.75ポイントまでいけば、いろいろな意味で面白そうな気がします。
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