メキシコペソ 6月4週目 日本○○

○○し○

昔、保育園落ちた○○○ね!!!って流行語大賞とったことありますが、一週間私の頭はこれでした。国民健康保険と住民税の支払額が確定したらいろいろやりたいことを考えていたのですが、健康保険の請求書が来て一言「日本○○」。予想の遙かに上を行く250ccのバイク、それも上級レベルが買えるほどの請求額。そのうえ19日に届いて31日までに支払えと。とりあえず市役所には金額の確認と支払日のクレームの電話入れましたが、本当に気が治まりません。もう贅沢は敵、サイレントテロ頑張ります。

今月の日本の消費者物価指数は前年同月比3.2%とありましたが「生鮮食品を除く食料」は9.2%上昇と生活を直撃しています。そして小売業販売額を見ていると前年同月比は1%上昇程度。結論としてインフレを考えたら日本の消費行動はマイナスで、企業決算は好況ながらも足下は寒いようです。子供を作ることを拒否している若者に何も響かない異次元の少子化対策よりも先にやることあるのではと思ってしまいます。

メキシコ政策金利据置

6月中間CPIが発表されましたが、CPIが5.18%(5月末が5.89%)、コアCPIが6.91%(5月末が7.67%)と順調に鈍化しています。しかしながら中間なので詳細はよく分かりませんが、サービス価格は5.23%と上昇してインフレの根強さを示しています。また小売り販売は年間ベースで3.8%(前回2.5%)、個人消費が年間ベースで4.8%(前回4.5%)と統計上は好調です。これで月末の失業率が好調であれば、利上げは考えられないにしても年内利下げは怪しいかもしれません。

メキシコ中銀は22日の政策金利会合で政策金利を11.25%据置、ヘッドラインインフレ率の予測はいくつかの四半期でわずかに下方修正されたものの、コア構成要素の予測は事実上変更されなく、インフレ率を目標の3%に収束するのは2024年第4四半期になると予測しました。来年末まで11.25%はないにしても10%程度の政策金利は続くのかもしれません。
利下げを示唆した11月の政策金利会合まで5ヶ月あるので正直どうなるのか分かりませんが、次回8月10日の会合も据置は堅いと思います。

台湾と半導体協議

今週、メキシコと台湾のビジネス協議がありました。財務省ラケル・ブエンロストロ経済長官が主催で、グルッポカルソのカルロス・スリムやガラス製品のヴィトロ社、鉄鋼のテルニウム等々の実業家、台湾側は台湾貿易振興委員会(Taitra)、台湾電子工業協会等々でした。主題は半導体投資、特にプリント基板(PCB)製造とのことです。ただしTSMCの名前は見ていません。

ニアショアリングで第1四半期の製造投資は9.2%加速しているようで、USMCAでも半導体協議をしているので、北米ブロック化の本気度は高そうです。去年、韓国とFTA交渉していたときのメキシコ側要望は半導体生産企業の誘致だったように思いますが、ここにきてやっと実現する可能性が出てきたのかもと思います。

トピック

通貨:
先週17.08から週末は17.16
パウエル議長の年内利上げ発言で一時的にペソ安
アナリストは7月に16.74の抵抗線まで上昇する可能性ありと予測
BBVAは年末ドルペソレートを0.5%の利下げ込みで18.50へ修正

メキシコ株:
週末株価は55.1から53.5
2023年末の株価楽観値は61、目標は60へ上方修正

メキシコ中銀:
現在11.25%:次回の政策金利は8月10日
6月22日の政策金利会合は利上げなし
年末目標金利は11.25%
メキシコ中銀副総裁は11月に利下げの可能性を示唆
メキシコ中銀総裁は利下げは長期間の様子見が必要と発言

金融:
メキシコで営業する銀行の第1四半期の収益は926億ペソで前年比30%増加

消費者物価指数:
5月の年間インフレ率は5.89%、前月6.25%より0.36改善
5月のコアインフレ率は7.39%、前月7.67%より0.28改善
6月中間の年間インフレ率は5.18%
6月中間の年間コアインフレ率は6.91%

貿易収支・経常収支:
貿易収支 4月:-15.1億ドル、3月:11.7億ドル
輸入額 4月:477億ドル、3月:523億ドル 
輸出額 4月:462億ドル、3月:535億ドル
第一四半期の経常収支は142億ドルの赤字
4月送金額は53億ドル 前月より1.1億ドル増加
今年の送金額累計は190億ドルで前年より18億ドル増加

小売り売上:
4月小売販売は年ベースで3.8% 前月2.5%より1.3%増加
4月個人消費は年ベースで4.8% 前月4.5%より0.3%増加
4月個人消費は前年同四半期で2.2%増加
ANTADの5月売上は前月比0.4% 消費は鈍化

雇用・失業率:
4月失業率は2.8%、前月より悪化も極めて良好
第1四半期の労働人口は6010万人、前年同期より200万人増加

製造業・自動車:
5月の自動車販売は10.7万台、前月より1.0万台増加
5月自動車生産台数は34.4万台、前月より5万台増加
自動車産業は好調維持

4月の製造業受注指数は52.8 限月より0.8増加
5月の製造業景況感指数は53.3で前月比0.2上昇
5月の製造業受注は53.6で34ヶ月連続50越え

鉱業:

食品:
穀物価格は1年前と比べ25%下落

エネルギー:
メキシコバスケットは63.01から66.78まで上昇
中国経済成長鈍化で石油需要が減少

USMCA:
4月はカナダに抜かれメキシコはアメリカ第2位の貿易相手
1~4月の累計では1位
エネルギー国有化は引き続き論点
北米半導体協議

USMCA以外:
メキシコ財務省は台湾半導体企業20社と誘致交渉開始

観光業:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?