メキシコペソ 6月4週目 サプライズなしの利上げ
サプライズなしの利上げ
23日の政策金利ですが、FRBの0.75%をうけて1%の利上げも噂されていたのですが、全会一致で0.75%利上げの7.75%に落ち着きました。サプライズはなく、ドルペソのレートが荒れることもないのですが、ペソは20.00割れるぐらいで高止まり。
コロナ前だと18.50ぐらい、ここ1年間の最高値が19.55ですが、個人的には19.50を割ってくることはないと思っています。
反対に新興国下げにつられて20.80ぐらいになることは想定の範囲内ですが、それでペソ円が6.40ぐらいに落ちれば利確するか追加投入するか状況に応じて考えようと思います。それまではスワップをもらえれば十分です。
インフレ継続中
年間インフレ率は7.88%で過去21年間で最高。中でも、メキシコ政府主導のインフレ・物価高対策パッケージ(PACIC)でエネルギーと食料を注視しており、ガソリンは政府援助で5%に抑えることに成功、食品類は畜産物・農産物・果物・野菜がそれぞれ15.12%、14.31%、13.29%であり一部から批難されているようです。現状に劇的な変化がない限り次のFRBでも0.75%が予想されています。それにあわせメキシコ中銀が 次の発表である8月11日には0.75%利上げすれば8月末に8.5%、銀行や格付け機関は年末9.5%を想定しています。今のところ当金利でも住宅ローンは増加、不払いは低下、と信じられない統計データが出てきているのですが、不動産が安定資産として注目されているとの付け足しがありました。
雇用
メキシコ製造業の雇用者指数は4月に117.9ポイントとなり、記録来の最高水準になったようです。また、実質最低賃金もラテンアメリカで最高の上昇のようですが、OECD先進国基準で見た場合、1人当たりのGDPは最低のようです。インフレ真っ最中の中、給与のあり方もオンデマンド(即時払い)が求められていると言われています。
私の中では インフレ=景気後退=失業者増加 というイメージがあるのですが、アメリカもメキシコも雇用自体は悪くなっていないので、若年者層の失業率が10%以上の中国や韓国と比べましかもしれないです。メキシコというよりアメリカの雇用者数が下降し、かつ賃金が低くなったときは、日本円で持っているのが一番安全な気がします
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