メキシコペソ 2月3週目 ペソは18.50越えの高値

2月円高を予想していたのですが見事に外しました。貿易収支も過去最悪で追い打ちをかけられました。救いはポジションを取っていないこと。わからないときはしょぼく、短くですかね?

経済スケジュール

ペソ過去5年で最高水準

週末、ドルペソは18.50割れて最終的には18.41までペソ高となりました。エコノミストによれば
・メキシコ中銀の政策金利
・ドル安
・送金の増加
と原因を説明しています。あと突発的かもしれませんが、メキシコ国債購入にかなりのドル流入があったようです。アナリストによると18割れはメキシコの観点からは複雑で、政策金利が緩和すると19,20へ押し戻されるであろうと述べています。
また、政策金利についてジョナサンヒース中銀副総裁は、年末政策金利は11.25~11.75%に落ち着くであろうと述べながらも、サービス部門の根強い上昇は懸念すべき材料で、インフレが下がるには時間がかかるとも主張しています。

個人的には、12月の円安崩壊、ペソ円6.7ぐらいまで落ちたときにロングで入った人をライオンと尊敬します。ペソが強いとは思いつつも、ドル円を考えればとてもポジションとる気にはなれません。

米国CPIのサービス価格

14日に米国CPI発表があり注目していました。結果は、 1月のアメリカ消費者物価指数、6.4%上昇…7か月連続鈍化も市場予想は上回るとのことで、予想通りでしたが一点だけ腑に落ちないことがありました。
サービス価格 -0.6%(GMOの経済ニュース速報より)

メキシコでは、サービス価格上昇=人手不足、賃金上昇、根強いインフレ とサービス価格を理由に0.50%の利上げになったと理解していました。読売によると 「人手不足に伴う賃金の上昇は続いており」と同じようなことを記述していますが、サービス価格に反映しなかったことに違和感を感じています。人手不足についてはいろいろな意見があるようですが、じっくり見ていきたいと思っています。

日本のインフレ

来週24日に日本消費者物価指数(予想4.4%、前月4.0%)が発表される予定です。電気代とか食料費とか物価上昇が私の生活も直撃しています。これで電気代が3月に上がると言うことは、4月払い5月統計に反映なので、最低でも5月までは年間インフレ率が上昇することは間違いないのでしょう。もし5月までに年間インフレ率が5.0%以上になれば、この辺りが金融政策の転換点になるのかと思います。ただ単純に円高になるのかは怪しい気がしています。
金利が多い方が投資に有利なのですが、個人的には経済成長もないけど物価も上がらない今までの日本が暮らしやすかったです。

トピック

通貨:
先週の18.66から週末は18.36まで上昇
米国インフレ発表より、ドル安ペソ高が加速

メキシコ株:
週末株価は52.7から54.0
2023年末の株価楽観値は61、目標は56

メキシコ中銀:
現在11.00%:次回の政策金利は3月31日
年末目標金利は11.0%
IMF:2023年メキシコ経済成長予測を1.2%から1.7%へ引上げ
財務省:2023年経済成長は2.9%(メキシコ政府は3.0%発表)
1月経済成長は0.4%月次上昇、INEGIは2023年経済成長を2.6%へ上昇修正)

金融:
2022年銀行の収益は2360億ドル以上で過去最高

消費者物価指数:
年間インフレ率は7.91%、前月7.82%より0.09悪化
コアインフレ率は8.45%、前月8.35%より0.10悪化
2023年1月景況感は49.8で16ヶ月連続50.0割れ
1月のベーシックバスケットは15.8%、前月15.3%より0.5%増加
2月前半のベーシックバスケットは1月前半と比べ4%減少
消費者信頼感は前月比0.9、前年比0.6で5ヶ月連続上昇

貿易収支・経常収支:
12月貿易収支 9.84億ドル
2022年年間貿易収支 -264億ドル
年間輸出額 5780億ドルで前年比16.9%増加
年間輸入額 6046億ドルで前年比19.4%増加
2022年の送金額は584億ドルで過去最高

小売り売上:
2022年の小売り売上は前年比10.6%増加
1月の小売りは前年同月比10.3%増加

雇用・失業率:
12月失業率は2.76% 前月3.2%と比べ統計上では好調維持
1月の平均賃金はインフレ割引後の実質ベースで2.76%上昇
12月の製造業稼働率は83.7%で前年同月比2.4%
12月の製造業雇用者数は前年同月比4.5%増加

製造業・自動車:
1月の自動車販売は前年同月比20%増加の9.5万台も前月比は20%減少
1月の自動車輸出は24万台で前年同月比9.9%増加
BMWはサンルイスポトシ工場に8億ユーロ投資
2022年353億ドルの直接海外投資を獲得、前年315億ドルから12%増加

鉱業:

食品:
農業食品輸出額は496億ドル、前年比12%増加で過去最高

エネルギー:

USMCA:
遺伝子組換えトウモロコシの食用禁止決定で米国反発
メキシコ財界、投資拡大のためエネルギー問題再考を希望

USMCA以外:
イギリス、ユニリーバはメキシコ5番目の工場に4億ドル投資

観光業:
2022年の国際観光客は3830万人、外貨収入は2.8億ドル


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