見出し画像

【感想・考察】転生王女と天才令嬢の魔法革命 (アニメのみ)

初めに

初めまして。yuzuuu*です。アニメ、マンガ、ラノベの感想をなにかしらまとめてみたかったので、どうせならといった感じで始めてみました。 基本誰にも読まれない、オタクの感想記録帳になると思いますが、よければお願いします。

前提として

誠に遺憾なのですが、私じつはまだ原作を読めておりません。コミカライズのほうはほぼ追いついているのですが、ライトノベルは読めていないのです。私は、原作厨なので、基本「原作読まずして、作品語るべからず」とか思ってます(過激派
が、転天が好きすぎて原作読む前にこれを書いています。オタクは適当なのです。なので、この投稿はアニメの内容のみを反映していますので、そこは前提としておきます。また、アニメ自体は放送時期にすべて視聴しております(いまごろ感想投稿している
また、この投稿ではアニスフィアのことをアニス、ユフィリアのことをユフィといったように、名前をニックネーム(?)で書きます。
前振りが長くなりましたが、感想・考察に入っていきます。

感想

一言で表すなら、最高ですね。最近自分が泣ける百合にはまっているのもありますが、自分の好みドストライクでした。
最初は正直、百合要素というよりは、アニスとユフィの出会い、アニスの人物像の紹介という面が大きかったと思います。というか、個人的には深い百合要素はホント10話以降だと思うんですよね。もちろん、それまでの二人も百合百合していましたが、恋愛とは少し違うような、、、と感じました。それでも、途中でユフィはよくアニスに顔赤らめていたのでそっちの面で意識していたのかもしれませんが。そして、最終話の百合キスは尊すぎて当然のように卒倒しました。

考察

アニメの展開

展開としては、前半でアニスとユフィの出会い、2人の関係構築、アニスの魔法への異常な探求心。主にこれらがメインテーマになっていました。最初は新たな環境に戸惑い、自分の過去の失敗からなかなか立ち直れないユフィでしたが、アニスに振り回され、元気づけられ、アニスのことを信頼するのに時間はかかりませんでした。アニスの魔法への執着には理解ができず、無茶をしようとしているアニスをとめようとしますが、本人の強固な意志、イリアから語られる、アニスという人物像。ユフィはアニスに救われて、感謝しているからこそ、アニスを止めるのではなく、自分が手助けすることに決めます。この時点で、人形と呼ばれていたユフィもかなり変わっていると感じられますね。
そして、アニメとしての物語の転換点はやはりレイニがアニスたちと一緒にすごすことになったところでしょう。そして、アルガルドとの話に移っていきます。正直、この作品は百合も大きなテーマではありますが、主人公はアニスとアルガルドと言われても違和感ない気がします(8、9、10話においては)。それについてはまた後述します。
最後は、アニスが王になることに対する、アニスの葛藤、苦しみ。ユフィリアは自分が精霊契約になるという解決策をだし、それを拒絶するアニス。最後は決闘という形で、ユフィが王となることに。
展開、きれいでしたね。結果的にはユフィが助けられた恩を返す形になりました。
ここからは細かいところの考察をしていきます。

王家の姉弟

アニス自身のことについては、アニス転生の事実のユフィへのカミングアウトが最後のほうにあったので、先にこちらの話をします。
時系列でみていくと、
・幼少期、仲のよかったアニスフィア、アルガルド
・思いのすれちがい
・アルくんの苦悩
・アルくん行動に移す
・姉弟喧嘩
・仲直り、お別れ
という感じですかね。
幼少期は、どこにでもいるような仲のいい姉弟でほのぼのしていましたが、作中で語られたように、魔物に襲われ、アニスが王位継承権を放棄したことで、2人の間に溝が生まれます。ここでは、アニスは自分へ向けれれた『弟への嫉妬で弟に手をかけたのではないか』という話に怯え、王位継承権の放棄を決める。これまで、アニスが王位継承権を放棄したのは、弟への思いやりだけだと思っていましたが、案外自己保身に走っていたのですね。それでも、アルくんに対する思いやりの気持ちもあったとは思います。アルくんがその噂を知っていたのかはわかりませんが、自分の大好きな姉が、憧憬の対象だった姉が、王位を捨てると言い出したことに怒りを覚えるのは自然なことでしょう。アニスはアルくんの気持ちをどうとらえていたのでしょうかね。流れとしては、自分が王という立場から逃げたことに対する怒り、『アニスに魔法の力があればなぁ』という言葉に対する怒りから反抗していると分かっていた。というのが、一番妥当かなと思います。でも、アニス様割と他人の考えてることわからなさそうだから、何も気づいていない説もわんちゃん、、(さすがにないか  
まあここまでアニスがアルくんのこと放置するしかなかったのも仕方のないことだと思えますね。
そして、アルガルド。自分の姉への劣等感と、国自体に対する怒り。そこから、巨大な力を得て、国を変えようとします。普通思っても行動に移しはしないようなことをやってるので、アルくんの苦しみは相当なものだったのだと感じられますね。
ゆえに姉弟喧嘩がはじまったのは必然でしょう。互いの気持ちをぶつけ合います。互いのことを思うがゆえに殺し合いのような喧嘩をしないといけないのはつらいですね。ユフィに止められて、それにアニスは気づく。
フライングしてしまいましたが、先に書いた幼少期のことをアルガルドが語っうえで、「俺なんて、生まれてこなければよかった」という言葉。姉を傷つけ、王家に迷惑をかけてしまうしかなかった。それ以外に方法が思いつかなかった。これを聞いて一番つらいのはアニスでしょう。弟のためにやったことが逆に弟を苦しめていた。そう思わせてしまった自責の念。
そして、このアルガルド暴走編の最大のテーマ(言い方はよくないけど)である『なりたいものになれないのはつらいな』(アルくんの声優さんも、この言葉をいうためにこれまで紡いできたとおっしゃっていた)。魔法は使えないが、魔学や武術の才能は優れていたアニスフィア。魔法は使えるが、姉と比べられ、劣等感に苦しむアルガルド。二人は立場こそ違うものの、目指していたものは『豊かな国』である。二人は異なるようで似ているのだと思う。だからこそ、アルガルドがああするしかなかったのはやるせない。

王位継承

アルくんがいなくなり、自分が王になることに決めたアニス。自分が王に向いていないことはわかっている。それでも、今度は逃げれれないし、逃げたくなかった。王位継承権を放棄して、アルくんに王家のことを任せっきりにしていた自分への怒り、情けなさ、悪く言うと自己満足していた自分が許せなかったから。魔学をあきらめる決断をするほど、アニスはもう王家をないがしろにすることはできなかったと思います。
しばらくアニスとアルくんの話が続いていましたが、ここからはユフィの話に入ります。
作中で語られているように、ユフィはアニスが自分のことをどん底から救い出してくれたことに強く感謝していました。だからこそ、アニスが苦しんでいる姿は見ていられなかった。そこで、自分が精霊契約をし王になることに決めます。もちろん、そんなことはさせられないアニス。アニメ的にはここで決闘がお約束ですね。でも、しっかり話がまとまっていてすごくいいと思います(だれ目線
結果的に、アニスがユフィに根負けする形になります。素直にユフィに本音を吐露します。私も、これが一番正しい道だと思います。ここで、アニスが無理しても、国がよくなっても、アニスが本当の意味で幸せになることはできないと思いますし。でも、アニスが女王になろうとしていた時間も間違いではなかったし、それだって正解だと思います。めっちゃ主観入りますが、人生に正解なんてないので、選んだ道すべてが今の自分に必要で、正解なのだと思います。

転生王女

アニスはついに自分が転生者であるとユフィに明かします。そして、自分が転生したことによる、元のアニスフィア、家族への罪悪感も吐露。自分のアイデンティティが揺らぐほどの苦悩に、自分の存在を否定するような言い方をするアニスにユフィが怒りを露わにします。
『あのとき私を、すべてに絶望して何も考えられずにただうずくまっていた私に手を差し伸べてくれたのは、どん底から救い出してくれたのは紛れもなくいまのあなたでしょう?アルガルド様としっかり向き合って、王家のことに悩んで、今ここにいるのは今のあなたでしょう?わたしを助手にしてくれたのはあなたでしょう? そんな、わたしにとってかけがえのない、大切な人を、アニス様を、ご自身で否定されるなんて許せません。あなたがあなただったから、いま私はここにいられるのです。あなたの隣で、幸せにいられるのです。だから、絶対に自分を否定しないで。追い込まないでください。つらかったら、私を頼ってください。私にできることならなんでもしますから。だから、どうか今の自分を愛してください。私の大好きな人を否定しないでください』 
ここまではアニメでは語っていませんが、真意はこんな感じだと思います。


エンディング

先の流れから、ユフィはアニスへの思いが抑えられません。手を出してしまいます。長いキスでした。最初はおどろくアニスですが、心地よさからかユフィに体を、心を預けます。長い口づけの後、我に返ったアニスはユフィの真意をはかれずにいます。そして、ユフィは真正面から気持ちをぶつけます。ほぼ同意に近い反応に、ユフィがアニスを押し倒してフェードアウト。最高でしたね。
そして、最後にはアニスが恥ずかしがりながらもユフィの頬にキスをするシーンが。アニメのここまでは、アニスが先行して、ユフィがついていくという展開が多かったですが、立場が逆転しているのもおもしろいですね。そして、限りなく尊いです。2人とも可愛すぎて。何度も言っていますが、最高でした。

最後に

オタクの拙い文章で、ここまで読んでくださった方はほんとありがとうございます。小説書きというわけでもないので、いろいろおかしい部分もあるかと思いますが、ご容赦ください。
時間があるときに、絶対原作を読もうと思います。いま学生でいろいろ忙しいのですが、なんとか時間を捻出したい(だがすでに積本が、、、)。
最後にはなりますが、素晴らしい作品を世に送り出してくださった、鴉ぴえろ先生、きさらぎゆり先生、コミカライズの南高春告先生、その他多くの関係者さまに感謝の気持ちを述べて、このブログを終わりとさせていただきます。
また時間があるときに、ほかの感想を投稿するかもしれません。

以上、yuzuuu*でした。ありがとうございました。 

2023年5月31日

筆者twitter: @yuzuuudayo

転生王女と天才令嬢の魔法革命 アニメ公式Twitter:@tenten_kakumei
鴉ぴえろ先生:@piero_BBT
きさらぎゆり先生:@kisaragi_h29


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?